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花粉症に邪魔されない、快適なリハビリを!




予報によれば、2025年のスギ花粉飛散のピークは、関東では2月上旬から。ですが巷では、もっと早くに花粉症の症状を感じた方もちらほら見受けられました。
今年は過去最速の飛散、さらには飛散量も、昨シーズンよりも多くなる見込みのようです。

今や国民の半数以上が花粉症だと言われていますが、それだけの人数が初夏の頃まで花粉症の症状で苦しんでいるとなると、とてもたくさんの楽しい機会が失われているのではないかと思います。

せっかくのリハビリでも、集中して取り組めないと、もったいなく感じてしまいますね。

リハビリベースでのリハビリは、1回90分。保険適用のリハビリと比べると長い時間ではありますが、「もっと良くなりたい!」という強い気持ちでいらっしゃる方には、あっという間のようです。

次回が待ち遠しい、と仰っていただけるのに、今ひとつ集中できない環境になってしまえば、こちらとしても心苦しいです。

そのため当院では、90分間はリハビリに気兼ねなく取り組んでいただけるように、通年、空気清浄機を2台設置しています。





また、基本的にリハビリは屋内で行っています。
空調もしっかりと効かせておりますので、雨天はもちろんのこと、暑い日・寒い日も、快適にリハビリを積み重ねていくことができます。
※ご希望により、外でのリハビリも可能です。

その他、施設の設備のことで心配があれば、事前に見学も可能です。





リハビリベースに初めていらっしゃる方からは、運動しやすそうな広さで、明るい雰囲気のある空間だと驚く声をよくいただきます。
サイトやSNSでもご覧いただけますが、実際に目の当たりにすることで、自分がリハビリする時のことをより具体的に考えられます。

さらに、体験リハビリにお申し込みいただければ、今のお身体やお悩みについてお伺いした後、当院で行っている普段のリハビリと同じリハビリを行います。現在は無料で提供中です。

本来なら暖かく、体を動かすことが楽しくなってくる季節。
花粉症への対策を重ねながら、貴重な機会を大切にしていくのはいかがでしょうか。

リハビリベースにも是非お越しください。




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健康を願う節分の工夫! 安全に恵方巻を楽しもう!


はじめに


こんにちは、リハビリベースです。

2月には節分が控えていますね。

行事ごとでは、「」も大きな楽しみの一つ!

節分の「食」と言えば「恵方巻」を思い浮かべる方も多いと思いますが、研究によれば実は恵方巻は、大正~戦前以降、関西の商人たちによって広められた、比較的新しい文化だそうです。
節分に食べる巻き寿司に「恵方巻」という名前をつけたのも、セブンイレブンのようです。
※諸説あります。

あまり歴史のない風習ではありますが、現在のように全国に恵方巻文化が広まった理由の裏には、本格的な年中行事からは縁遠くなっても、行事の気分は味わいたいという人々の気持ちもあったようです。

2025年の恵方は西南西です。
せっかくですから、年中行事を楽しみたいですね。

子どもが鬼に向かって豆まきしている画像


ただし、昨年も消費者庁から注意喚起があったように、恵方巻には窒息の危険性もあります。

特に、脳梗塞や脳出血の後遺症などで食べたり飲んだりがしにくい摂食嚥下障害の方には、注意と工夫が必要です。

恵方巻を食べる時の工夫


恵方巻の有名な食べ方は「一本の太巻きを、恵方を向き、願い事をしながら無言で食べる」というものでしょう。
この食べ方には行事らしさもありますが、丸かじりすれば当然、窒息のリスクがあります。嚥下能力が低下している場合には、安全に食べられるような工夫が必要です。

例えば、食べる時の姿勢を気にしたことはありますか。
「しっかり地に足をつけて背筋をのばす」
このような、嚥下能力を最大限に発揮できる姿勢づくりが大切です。

また、口の中はきれいですか。義歯を使っている方は、しっかり安定しているか、いま一度確認してください。
咀嚼が弱い人は、口に食べきれないものが残りがちです。決してほおばったり、水などで流し込んだりせずに、ひと口ひと口、しっかりと食べてくださいね。


恵方巻を調理する時の工夫


ひと口の量が気になる方は、きちんと切りましょう。
行事ごとだから普段と違うことがしたい、という気持ちがあるのなら、飾り巻き寿司にしてみるのはいかがでしょうか。切ること自体を楽しむことができます。

節分の鬼を模した巻き寿司の断面の画像


食卓が一気に華やぎますね!(੭˙꒳​˙)੭⋆。˚✩



また、食材への工夫もしてみましょう。
巻き寿司に使われる海苔は、厚みがなくて噛み切りにくい上に、湿ることでより喉にはりつきやすくなっています。
その対策のため、海苔の代用品として、薄焼き卵を使う家庭もあります。

海苔を薄焼き卵で代用した巻き寿司の画像


明るい色合いで、お祭り気分もより味わえます。


最近広まった風習ということもあってか、恵方巻には様々にオリジナルな具材や食べ方が生まれているようです。
他の家庭での食べ方を聞いてみたり、自分の食べ方を発信することで、それがまた流行になっていくかも知れません。


「食べる」の改善 言語聴覚療法


工夫もいいけれど、食事を不安なく、もっと楽しみたいという方へは、言語聴覚療法をオススメします!

言語聴覚療法という名称からは、話す、聞く、などの言葉や、コミュニケーションのリハビリを想像されるかも知れません。

それもリハビリ内容の一つですが、それだけでなく、実は「上手に噛めない」「上手に飲み込めない」のような嚥下障害も対象となっています。

姿勢や意欲、口の中の機能や飲み込みの機能といった身体の機能を高めることによって、恵方巻だけでなく、普段の食事の場面にみられる不安から改善が見込めます。



より詳しく知りたい方はこちら
言語聴覚療法(Speech Therapy)とは



リハビリベースでも昨年から、言語聴覚士(ST)による言語療法プランを開始しています。


リハビリベースでは個人個人の目標達成をお手伝いする、オーダーメイドのリハビリを行っております。

「もっと食事を楽しみたい」というお悩みにも「自分らしい喋り方を取り戻したい」というお悩みにも精一杯お答えしますので、まずはご相談ください。

無料体験も受付中です。


おわりに


「はじめに」では恵方巻について紹介しましたが、では、「豆まき」の歴史についてはご存知でしょうか。

豆まきは、「追儺ついな」という行事が元になっています。追儺は中国から伝わり、日本で疫病が流行したことをきっかけに、平安時代から行われていました。

その目的は今と変わらず「病気を引き起こす鬼を追いやる」こと。

人々が鬼を追い払う光景が、平安時代からもう1300年以上も続いていると思うと、不思議な気分になりますね。

ただし、そこに「豆まき」が追加されたのは、室町時代頃でした。
通説では、豆が五穀のうちの一つで神聖なものとされていたことや、音が「魔滅(まめ)」に通じることが理由のようです。

平安時代からの伝統的な形式を残しながらも、時代に合わせて豆まきや恵方巻などの新たな文化も組み込んで行事を楽しむ光景には、病を克服したいという人々の強い気持ちと、人間のたくましさが、同時に現れているように思います。

健康に長生きして、次の世代へと、この文化を引き継いでいきたいですね。

参考資料
沓沢 博行(2009)「現代人における年中行事と見出される意味 : 恵方巻を事例として(<特集2>現代社会と民俗)」『比較民俗研究』23,p131-151( https://tsukuba.repo.nii.ac.jp/record/18619/files/11.pdf)



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リハビリスタートは今! 春までに何をしますか?


「寒い寒い」とここ数か月、外出の際にはコートやマフラーで身を固めて過ごしていましたが、気づけば一年で最も昼が短い冬至を過ぎ、年を越して、着々とまた季節が巡ろうとしていますね。


一年の目標はもう決まりましたか?


寒い時期には気力がわかなかったり、関節の痛みで動くのが億劫になったり、という方も多いかと思いますが、この時期は、活動しやすいに向けた、準備期間でもあります。

今のうちに、春になったら何をしよう、と考えてみるのはいかがでしょうか。

冬を耐えた花があちらこちらで咲き、ツバメが渡って巣作りを始め、外に出る楽しみが増える季節です。お花見や散歩をするのも良いですね。

脳梗塞や体力の低下などで中々そうはいかない、という方も、当院でリハビリをすれば、杖がなくても歩けるようになったり、旅行ができるまでに回復するかも知れません。



春は、目標に据えるのにも、何かを始めるのにも、うってつけの季節です。

春に向けてリハビリをして、自分の力で新たな生活を始めたい! という方も、春から今以上に頑張りたい! という方も、大歓迎です。
リハビリベースは全力で手助けいたします!


リハビリベースもまた、目標に向けて頑張っています。

リハビリベースは昨年、多くのご利用者様やそのご家族様に支えられ、6月には2周年を迎えることができました。



さらに10月には、店舗を移転・リニューアル
環境の変化とともに、移転前からのご利用者様にも、新たにご縁のあったご利用者様にも、今まで以上のサービスを提供できるリハビリベースを目指しております。




その一環として、現在は、理学療法士を募集中です!



変化には、年月や季節のように望むと望まざるとにかかわらず変わってしまうものと、自分の力で起こすものの二種類があります。

リハビリベースに来院される方々は皆様、自分の力で、変化を起こそうとしていらっしゃいます。

リハビリベースでは、その勇気の手助けができることを誇りにしています。
新たに目標を持って前向きに進もうとしている方にはぜひ、リハビリベースに一度、足を運んでいただけたらと思っております。

まずはぜひ、あなたの目標を聞かせてください。お待ちしております。



 <お問い合わせ>
 TEL | 042-401-0890 (月〜土 9:00〜18:00)
 メール | https://reha-base.com/contact.html
 公式LINE | https://lin.ee/NsDFEem

言語聴覚療法(Speech Therapy)とは


リハビリベース国分寺では、2024年4月から言語聴覚士によるリハビリも開始しています。

そこで、普段聞きなれない言語聴覚士と言語聴覚療法について少しご説明します。

白衣の女性が男性と話している画像

目次

1.言語聴覚士とは?
2.言語聴覚士はどこにいるのでしょうか?
3.言語聴覚療法はどのようなリハビリをするのでしょうか?
4.言語聴覚療法を通して、どのような未来を目指しますか?

1.言語聴覚士とは

機能(話す、聞く、書く、読む)、認知機能や高次脳機能(注意や記憶などに関わる脳機能)、コミュニケーションに対するリハビリテーションを行っています。

現在日本には約41000人の言語聴覚士がいますが、実際就労している人数は2万人ほどといわれています。この数は理学療法士の約5分の1、作業療法士の3分の1であり、他の療法士に比べ少ない現状があります。

日本の国家資格として制定されたのは1997年とまだ25年ほどであり、日本の医療部門の国家資格としては新しいものの一つといえます。

また、近年療養の場では、栄養とともに口腔機能・嚥下機能の改善の重要性が話題となり、言語聴覚士・言語聴覚療法の需要は増加傾向にあります。

聴診器の画像


2.言語聴覚士はどこにいるのでしょうか

なかなか皆さんとお目にかかることの少ない言語聴覚士ですが、いったいどんなところにいるのでしょう?

実は総合病院やリハビリテーション病院などに勤務しているケースが最も多く全体の6割程度。次いで老人保健施設や特別養護老人ホームなどが多く、ほとんどの言語聴覚士は施設内に在籍しています。
近年、地域の医療・介護現場に出てきている人数は徐々に増えてはいるものの、訪問看護ステーションや学校教育現場など、在宅の場で活躍している言語聴覚士はまだまだ少ない現状があります。

「入院中は言語聴覚療法を受けたけど、家に戻ったら受けたくても受けられない……」。

そんなお話もよくお聞きします。

白衣を着た女性が少女にあーんをしている画像


3.言語聴覚療法はどのようなリハビリをするのでしょうか

言語聴覚療法は基本的に1対1で行われます。それぞれ目的の機能評価を行い、個々に目標とプログラムが組まれて実施されるのが一般的です。

[認知機能障害・高次脳機能障害といわれる方たち]
注意や記憶、言語といった機能の評価を行いつつ、脳機能の特性を生かしたリハビリテーションを行います。パズルやカード、文章などを使用し、集中力を高め脳機能の向上を図るプログラムを行います。失語症状がある方たちには、言語理解の方法を整理し、音声だけでなく文字や絵などを使用したプログラムを行っています。

[構音障害や発声障害のある方たち]
呼吸や発声方法の調整、姿勢調整なども含め機能向上を目指していきます。
口腔器官、身体のリラクゼーションも図りつつ、文章音読や歌などのプログラムを行います。

[嚥下障害のある方たち]
嚥下機能に関しては、身体機能や喀出力、嚥下に関する口腔器官へのリハビリテーションを行い、咀嚼から嚥下といった一連の流れを安定させ、安全に経口摂取ができるようリハビリテーションを行っていきます。また、姿勢調整や食形態の変更など、その方の力に合った環境配慮に関してもアドバイスさせて頂きます。

[言語発達障害のある方たち]
その子の発達状況を確認し、遊びや運動を取り入れながらその子の成長に合わせ、言語理解や発語の促しを行います。特にお子さんの場合は、身体や口腔器官の運動や感覚、認知機能や言語の発達などが個々に違います。また興味や関心も違うので集中力もなかなか続きません。そして親の関りも非常に重要です。このように、その子の発達に合わせコミュニケーション全般に対するアプローチを行っていく必要があります。

このように、認知機能や言語機能、嚥下機能などは、私たちが普段無意識に行っている機能です。目に見えない部分でもあり、その詳細についてはわかりづらい側面があります。言語聴覚士が関わることにより、現状の機能やその細かな変化を説明しつつリハビリを進めて行くことが出来ます。

利用者様には脳血管疾患や神経性難病、がんなどにより機能障害を抱えられた方が多くいらっしゃいます。

パズルのピースがバラバラになっている画像


4.言語聴覚療法を通して、どのような未来を目指しますか

リハビリテーションでは、それが保険内のリハビリであろうと自費のリハビリであろうと、その先に続く未来に何を描いて進むかがとても大切になります。
それは「~をなくす」という抽象的な未来ではなく、「家族の結婚式でスピーチをする」「友人と酒を酌み交わしながら昔話をする」といった具体的なものであって欲しいと思います。

残念ながら障害をなくすことは出来ないかもしれません。ただ、軽減させその未来を実現することは出来るかもしれません。

先に述べた通り、言語聴覚療法では、嚥下やコミュニケーションという側面から、直接その人のQOLに結びつく機能のリハビリを行っています。

国分寺リハビリベースでは言語聴覚療法の場でも、皆様の「どうなりたいか」を一緒に考え、ともにリハビリを進めていきたいと思います。

高齢の方3人がベンチ、1人が車椅子に座っている画像

パーキンソン病と転倒~冬に多い事故を防ぐ、リハビリの大切さ~


はじめに


12月に入り、いよいよ冷え込んできました。

冬場になると増えてくる事故の1つに、「転倒」があります。
積雪や路面の凍結はもちろんですが、厚着によって動きにくくなったり、寒さによって身体がこわばることも、大きな要因です。

パーキンソン病の症状の進行を緩和させるためには、外出やリハビリは欠かせません。
しかし、身体のこわばりが強くなっていたり、転倒しないようにいつも以上の注意を払う必要があり、不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

不安を解消するためには、原因や対策などを、よく知ることが大切です。

今回のテーマは、冬に意識していただきたい注意点です。転倒の原因となり得る身体のこわばりへの対策や、冬のかくれ脱水についてもお伝えいたします。

記事の最後には、当院のInstagramアカウントで投稿している、ご利用者様にご協力いただいて撮影した、バランスを養うためのトレーニング動画もご紹介いたしております。ぜひ最後までご覧ください。

おばあさんがつまづいているイラスト


冬に強まる身体のこわばりと対策


冬になると、特にパーキンソン病の方は、筋肉のこわばりや動きが遅くなるといった運動障害が、より強くなったと感じることが多くなります。

その背景には、パーキンソン病の症状の一つである、自律神経の働きの低下があります。

自律神経には、体温を一定に保っている血管の働きを、調整する役割があります。ですから、自律神経の働きが低下すると、気温の変化に体が対応しづらくなり、体が冷えやすくなります。体が冷えると、寒さのために体が緊張してしまい、知らず知らずのうちに力が入りやすくなってしまいます。

このような変化は、症状の進行とは別であることが多いため、温かくなると和らいでいくことが多いです。

ですが、身体のこわばりによって転倒すれば、骨折や入院につながっていきます。体を温めて、緊張を和らげておくことは不可欠です。


 運動で身体を温める


体を温かくする方法は様々にありますが、当院が特に強調したいのは、運動です。
リハビリ施設だから、という理由もありますが、それ以上に、より根本的な改善が望めるためです。

筋肉には、血管と同様に、体温を一定に保つ働きがあります。「熱産生」と呼ばれる働きです。筋肉は収縮する際にエネルギーを消費しますが、そのエネルギーを産生する際に、熱が発生するのです。運動して身体が熱くなるという経験には、きっと多くの方が覚えがあるでしょう。

さらに重要なのは、基礎代謝です。基礎代謝とは、生命維持のために消費される必要最低限のエネルギー代謝量のこと。エネルギーの消費にともなって熱が発生しますから、基礎代謝量が高ければ高いほど、普段の熱産生も増加して、体が温まりやすくなります。

では、どうすれば基礎代謝量は増えるのか。

この基礎代謝量は、筋肉量が多い人ほど、高い数値を示すのです。

何故ならば、基礎代謝量には肝臓や脳などの他の臓器も関わっていますが、鍛えて組織量を増やすことができるのは、筋肉だけだからです。 そして筋肉量を増やすには、運動が欠かせません。

当院で行っているような「よく動くリハビリ」をすれば、寒さで身体がこわばることが減り、さらに元々の目的である、症状の進行の抑止も期待できます。

男女二人が体操しているイラスト


冬のリハビリでの注意点


冬に運動する際には、以下のような点にご注意ください。


 転倒


転倒防止のために運動をするのに、運動しようと出かけて転倒してしまうのでは、本末転倒です。
雪が降ってからはもちろん、朝や日陰を歩く時にも、歩き方や、歩く場所に注意しましょう。

特に転倒しやすい場所は、歩道や駐車場、建物の出入り口など、人がよく行き交う場所や、階段、スロープといった高低差のある場所です。
また、意外なところでは、白線の上も滑りやすくなっています。

避けて歩くことが難しくても、滑りやすそうな道を見分けられるようになることで、歩き方を変えるなどの対策が可能になります。
雪道や濡れた道などの滑りやすい道では、「ペンギン歩き」と言われるような小さな歩幅で、靴の裏全体をつけて歩くと、滑りにくくなります。

滑りにくい靴や、靴底に装着する滑り止めなどの使用も重要です。


また、寒い場所から移動してすぐの運動も、まだ身体がこわばっていて転倒しやすいと考えられます。
充分に身体をほぐしてから、転倒する心配のない運動から始めましょう。

この記事の最後でも、転倒せずに身体を鍛えられる運動を紹介いたします。ぜひお試しください。


 脱水


夏だけでなく、冬でも脱水の危険があります。冬は「かくれ脱水」と呼ばれるように、自覚症状がないまま脱水になる例があります。

冬は湿度が低く、空気が乾燥しやすくなります。さらに、暖房を使うことで乾燥が加速し、皮膚から水分が蒸発していってしまいます。
しかし、蒸発は目に見えないため気づくことは難しく、しかも夏ほど汗をかかないため、喉の乾きも軽度です。そのため、気づかないうちに、脱水になってしまうのです。

特にパーキンソン病の方は、筋肉が痩せているため、身体に水分を保持することができなくなっている上に、嚥下障害や頻尿のために水分を取る量が減りがちで、脱水になりやすくなっています。また、高齢の場合は、喉の乾きを感じにくくなっている場合もあります。

運動をしている時も日常生活でも、意識して水分補給をしましょう。


バランスを養うリハビリ紹介


以下の動画は、実際にリハビリベースに通院されていた方にご協力いただき作成しました。転倒の心配がなく、なおかつ身体のバランスを支えているヒラメ筋を鍛えられるトレーニングです。

運動不足になりがちな年末年始に取り組んで、より良い時間を過ごしましょう。


より具体的に知りたい方のために、「リハビリベース」では、冬場のリハビリや症状管理に関するご相談を受け付けています。

 <お問い合わせ>
 TEL | 042-401-0890 (月〜土 9:00〜18:00)
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理学療法士(PT)による、パーキンソン病のリハビリに関する専門的なアドバイスや、お客様の身体に合わせた、オーダーメイドのリハビリをご提供いたしております。
ぜひお気軽にお問い合わせください。


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冬の寒さに負けずリハビリ! 麻痺症状を和らげるには


はじめに


こんにちは、リハビリベースです。

冬が近づいてくると、麻痺の症状が悪くなっているように感じる方も多いかと思います。当院にも、麻痺が強くなって動作がしづらくなったと、悩みを口にされる方が時々いらっしゃいます。

また、寒さのせいでリハビリのやる気が起きない……という方もいるかも知れませんね。


今回は、麻痺症状を和らげる方法や温かな家の中でできるリハビリをご紹介します。
冬にこそリハビリを継続しなければならない必要性もお伝えしますので、ぜひご覧ください。



目次


・ はじめに
・ 冬場に起きやすい低体温と筋肉の関係
   低体温になる理由
   低体温の結果
・ 麻痺を和らげるには?
   電気刺激とは?
   家でもできる! 麻痺の克服
   家でもできるリハビリ紹介


冬場に起きやすい低体温と筋肉の関係


寒い中でリハビリへのやる気を出すのは、いつもより少し大変ですよね。
では、いっそ冬にはリハビリをしない、となると、身体はどうなるのでしょうか。


 低体温になる理由


人間の体には、そもそも、体温をある程度一定に保つ機能があります。
その機能のうちの一つが、運動による熱生産です。

これは言葉の通り、筋肉がエネルギーを消費する際に、熱が発生することを指します。
寒い時に体が震えるのも、熱を発生させるために、体が筋肉を収縮させているのです。
この機能によって人間は体温を維持しています。


それでも、わざわざ運動までしなくても、と思う方もいらっしゃるかも知れません。

残念ながらこの機能は、運動不足や加齢によって筋肉が減ると、基礎代謝量の減少とともに、低下していってしまうのです。
つまり、運動なしの生活だけでは、だんだんと体が温まりにくくなります。

また、脳卒中で中枢神経系が損傷している場合は、血流の調整を行っている自律神経系の働きが弱まっていることがあります。血流も体を温める重要な要素であるため、血流が悪くなると、体温の低下を引き起こします。

加えて、感覚の低下によって冷えを感じにくくなっているため、適切な保温が行われていない場合もあります。


 低体温の結果


これらの結果として麻痺側の低体温が続くと、筋肉の柔軟性が低下し、関節の痛みを引き起こすことがあります。血流の悪化によって、褥瘡や感染症のリスクも高まります。

麻痺や感染症によって運動不足になると、基礎代謝量が減少。今までより冷えやすい体になる。冷えるとまた筋肉が動きにくくなる……という悪循環が生まれてしまいます。
冬でもリハビリは継続していきましょう。


麻痺を和らげるには?


それでは、どのようにリハビリをしていけばいいのか。筋肉を動きやすくするためにはいくつかの方法がありますが、リハビリベースではその一つとして、電気刺激を用いています。


 電気刺激とは?


「低周波治療器」という単語を耳にしたことはあるでしょうか?

人間の神経や筋肉には、低い周波数の電流に反応する性質があります。その性質を利用して、電気刺激によって筋肉を収縮させ、血流量の増加を図ることで、体を動かしやすくする機械です。


脳卒中で動かしにくくなった筋肉に電気を流すことで、麻痺や動作の改善をうながすことができます。

さらに、電気刺激とリハビリを組み合わせることで、リハビリの効果が向上し、電気刺激なしでも動けるようになったという報告があります。
また、動くことで筋肉の代謝を上げ、筋肉の温度を上げることで、体温を保つ事が出来ます。

麻痺症状を和らげるという目的に対しては、より根本的なところからのアプローチです。


 家でもできる! 麻痺の克服


麻痺を和らげるために家でもできる方法としては「体を温めること」が挙げられます。
とても基本的なことではありますが、温かいものを飲んだり、お風呂に浸かり、身体が温まった後にストレッチングを入念に行うことで、動作のしやすさを感じられると思います。

また、「低体温が続くとどうなる?」でも述べたように、運動をすると熱が発生します。
運動して温かくなった後にストレッチングで筋肉の柔軟性を高めることでも、麻痺は和らいでいきます。


そして、麻痺している部分を動かす際には「反対方向へ多く動かすこと」を意識してください。身体には相反抑制と呼ばれるメカニズムがあります。これは簡単に言えば、ある筋肉を動かす際、その反対にある筋肉は弛緩するというメカニズムです。

麻痺している場合には、筋肉が緊張状態にある(筋緊張している)ため、その緊張を和らげるために、反対方向へ動かす動きが有効になるのです。


 家でもできるリハビリ紹介

こちらは、実際にリハビリベースに通院されていた方にご協力いただき作成した、家でもできるリハビリの動画です。


お風呂で温めた身体や、温かな部屋で、ぜひ動画を見ながら行ってみてください。

もっと自分に合ったリハビリを行いたい、という方へは、体験リハビリをおすすめしております。

体験リハビリは現在無料で行っており、さらに、体験者の方に合わせた自主トレ動画プレゼントを行っております。
※ご希望の方に限ります。

この記事でご紹介した、低周波治療器を用いたリハビリについても、より詳しくお伝えいたします。
「もっと動きたい!」とお望みの方は、ぜひ一度、体験リハビリをご検討ください。

自主トレ動画プレゼント・低周波治療器についてはこちら


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良い姿勢について

良い姿勢とは

皆様は良い姿勢とはどんなものかご存知でしょうか?
簡単に良い姿勢とは何かを紹介させて頂きます。

良い姿勢とは、身体の各部分が適切な位置にある状態を指します。横から見た立位姿勢において、重心線が耳垂、肩峰,大転子、膝関節前部、外果の前方を通る姿勢が理想的と言われています。
良い姿勢を保つことで、筋肉や関節への負担が軽減され、痛みや不快感の予防になります。

その中でも「抗重力伸展活動」「脊柱の生理的湾曲」「腸腰筋」が重要な役割を果たしています。

抗重力伸展活動

抗重力伸展活動とは、重力に対抗して体を伸ばすための身体の活動を指します。
姿勢を維持するには様々な身体の機能が必要となりますが、特に筋活動が重要な要素です。

抗重力伸展活動が適切に行われていないと、姿勢が崩れやすくなり、体が前に傾いたり、背中が丸くなったりすることがあります。

これにより、筋肉や関節に過度な負担がかかり、慢性的な痛みや疲労感を引き起こす可能性があります。

脊柱の生理的湾曲

脊柱は、単なる直線ではなく、自然な湾曲を持っています。

この湾曲は、生理的湾曲と呼ばれ、脊柱を支えるための重要な要素です。
脊柱の湾曲には、頚椎の前弯、胸椎の後弯、腰椎の前弯が含まれます。

この湾曲があることで、衝撃を吸収し、体重を効率的に分散させることができると言われています。
前述した抗重力伸展活動が適切に行われていると、脊柱は自然と生理的な湾曲を維持することができます。

生理的湾曲が正常でない場合、脊柱に負担がかかり、腰痛や肩こり、首の痛みの原因となります。

例えば、頚椎の前弯が減少すると、頭が前に突き出す姿勢(ストレートネック)になり、肩や首に過度な負担がかかります。
また、腰椎の前弯が減少し腰が曲がった姿勢になると、腰に過度な負担がかかり、腰痛を引き起こす可能性があります。

腸腰筋の役割

腸腰筋(ちょうようきん)は、腰椎から大腿骨の内側にかけて位置する筋肉群で、骨盤の前傾をサポートし、腰椎が前弯しやすくなります。

この筋肉群が弱ると、骨盤が後ろに傾きやすくなり、腰椎に過度な負担がかかることがあります。

抗重力伸展活動にはこの腸腰筋が重要な役割を担っており、腸腰筋を強化することで骨盤の位置が安定し、脊柱の生理的湾曲が保たれやすくなります。

まとめ

良い姿勢を維持するためには、抗重力伸展活動、脊柱の生理的湾曲が重要であり、の為には腸腰筋が機能的に働いている事が重要です。
抗重力伸展活動が働き脊柱の湾曲が適切に保たれることで、体の負担が軽減され腰痛予防につながります。また、腸腰筋を強化することが良い姿勢を維持するために重要です。


【参考文献】
1)中村隆一他.医歯薬出版.基礎運動学(第6版)
2)中村尚人.有限会社ナップ.コメディカルのためのピラティスアプローチ.2019

台風と関節痛

今年も台風シーズンが到来しました。本日は関東に台風7号が接近してますね!
台風が接近すると、気圧の変化によって関節痛や頭痛が悪化することがあります。台風が近づくと気圧が下がり、関節内の圧力が変わるため、痛みを感じやすくなることがあります。痛みの理由と対策方法を簡単にですがまとめてみました。

‐内容‐


1. 関節痛が悪化する理由
2. 対策方法

【関節痛が悪化する理由】

① 気圧の低下による間接内と関節周囲の組織に影響を及ぼします。

 台風が近づくと気圧が低下します。通常、私たちの体は外部の気圧と内部の圧力が均衡していますが、気圧が急激に下がると、体内の圧力が外部の気圧と均衡を保つために圧力が変化します。この変化が、関節内の液体や組織に影響を与え、痛みを引き起こすことがあります。そして、低気圧によって関節周囲の組織が膨張し、これが神経を圧迫することで痛みを感じることがあると言われています。特に、関節炎や古傷のある関節は影響を受けやすいと言われています。

② 温度の変化が関節周囲の組織を硬くして血流を低下させてしまうことがあります。

 台風による急激な温度変化も、関節の痛みを悪化させる要因となることがあります。急激な温度低下が関節周囲の筋肉や靭帯が硬直しやすくなり、これが関節の可動性を低下させ、痛みを引き起こす要因となります。そして、血流の低下は寒さによって血管が収縮し、血流が悪くなることで、関節への酸素や栄養の供給が減少し、痛みを感じることがあります。

【対策方法】

ⅰ温める(温熱療法):  
 関節痛の緩和には、温熱療法が有効です。温めることで血管が拡張し、血流が改善されます。これにより、筋肉の緊張がほぐれ、関節の可動域が広がるため、痛みが和らぐことがあります。温める方法としては温かいタオルやホットパック、温浴などを使用して、痛みのある関節を温めると良いです。ただし、皮膚を火傷しないように注意することが重要です。
温泉や暖かいお風呂: 温泉や暖かいお風呂に浸かることも、関節痛の緩和に効果的です。

ⅱ軽い運動:
 ストレッチや軽い運動で関節を動かすと、硬直を防ぐことができます。関節痛があると動かしたくなくなることがありますが、適度な運動やストレッチを行うことで関節の柔軟性を保ち、硬直を防ぐことができます。動かすことで関節液が循環し、滑らかな動きを維持できるため、痛みの軽減につながります。
具体的な運動例として、ヨガ、ウォーキング、簡単なストレッチなどが効果的です。無理なく行える範囲で、少しずつ動かすことがポイントです。

ⅲ十分な水分摂取:
 体内の水分バランスを保つことも重要です。水分は関節のクッションである関節液の主要成分です。体内の水分が不足すると、関節液が減少し、関節の動きが滑らかでなくなるため、痛みを感じることがあります。また、脱水は筋肉や靭帯の硬直を引き起こしやすく、これが関節痛を悪化させることもあります。そのため、適切な水分補給を行うためには、こまめに水を飲むことが大事です。体内の水分バランスを保ち、関節の健康をサポートします。特に、台風などで気圧や天候が変化する時期には、水分補給を意識することが重要です。

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小児から高齢者、俳優からスポーツ選手のリハビリを経験。ラグビーワールドカップ2019のスポーツマッサージセラピスト、TOKYO2020大会の医療スタッフとして派遣経験あり。スポーツ現場へのサポート、地

原嶋崇人 リハビリベース国分寺院長 運動器認定理学療法士

小児から高齢者、俳優からスポーツ選手のリハビリを経験。ラグビーワールドカップ2019のスポーツマッサージセラピスト、TOKYO2020大会の医療スタッフとして派遣経験あり。スポーツ現場へのサポート、地域高齢者に対しての介護予防や転倒予防事業の講師などを行っている。

リハビリに効果的な食事

 
「リハビリはしているけど、なかなか筋力がつかない。」
「脳梗塞後で、身体が疲れやすい。」
「最近、フラつくことが多くなっている。」


このように感じた経験はありませんか?
病気が起きる前の予防という観点からも、食事はとても大切になってきます。
今回は、リハビリ回復に必要な食事や栄養に関して、重要な点を話していきます。
 
 

リハビリにおける栄養の重要性

栄養不足や食事の変化が原因となり得る疾患としては、廃用はいよう症候群脳卒中褥瘡じょくそう整形疾患などが挙げられます。廃用は、広い意味では最近よく聞かれるサルコペニアの一種で、加齢に伴う筋肉量の低下を指します。


どんな疾患に至っても、リハビリ回復では基礎として、食事がしっかり摂れているかが、とても重要です。

しかし、リハビリを必要としている方の中で、約4割の方が、十分な栄養が取れていないという事実があります1)

以下のような変化を感じたことはありませんか?
・体重が減っている。
・日中、起きている時間より、寝ている時間が長い。
・最近、フラつくことが多くなった。
・疲れやすい。


骨折や病気をして一時的に寝ている時間が長くなり、筋力や体重が減ることは、当然の過程です。
ですが、リハビリで改善を図るためには、体重を取り戻し、また強い身体を作っていくことが必要不可欠です。

筋肉をつけ、運動に耐え得る持久性をつけていくために、エネルギー源となる食事の量と内容を考えていきましょう。

栄養による回復過程

リハビリで麻痺の状態の改善を図る、弱くなった部分を強くするためには、運動が必須です。

ですが、摂取カロリーよりも消費カロリーが上回っている場合は体重減少が起こり、運動をしても筋力がつきづらい状態となっています。また、寝たきりであったり活動量が少なかったりすると、食欲が低下し、食事量と体重が減る悪循環に陥ってしまっていることがあります。
65歳以上の方で起こるサルコペニアに対しても、体重を減らさない、必要であれば増やす取り組みをした上で、リハビリによる筋力向上を図ることが必要です。

ですから、適正体重よりも少なくなっている場合には、適正体重を目指して体重増加と筋力強化を行っていきます。


まず、目指すべき体重を決めてから、カロリー計算を行います。そして、想定した消費カロリーを上回る食事量を摂取します。

目安として、体重増加を目指す場合は、+200~500kcalです。
約7000kcalで体重1kgの増減がみられるため、上の数値を1ヶ月重ねると、1~2kgの体重増が起こることになります。
ただし、実際には消費と摂取の細かな動きには誤差が生じるため、運動量と、体重測定を小まめに行い、経過を追うことが必要です。

下の図の計算式に当てはめることで、大まかな消費カロリー計算をすることができます。

●消費カロリー計算式
エネルギー消費カロリー(kcal)= 1.05 × 体重 × メッツ × 運動時間(h)

●活動指標(メッツ)

1.0:座る、座っての活動(T V鑑賞、新聞や本を読む)
1.8:立位、たっての軽作業(料理、洗濯)
2.0:ゆっくりした歩行(53m/分)、更衣、整容、シャワー、ガーデニング
3.0:普通歩行(67m/分)、レジスタンストレーニング(軽度・中等度)、階段を降りる
、掃除、軽い荷物を運ぶ、介護
4.0: 自転車に乗る、階段をゆっくり登る
5.0:速歩、水泳
6.0:山登り
7.0:ジョギング

重要な栄養素

リハビリをより効果的に進めていくためには、具体的に、どの栄養素が必要でしょうか。

最近は、特定健康保険食品(トクホ)、機能性表示食品など、科学的な根拠に基づいた商品が多く出されるようになりました。他にもサプリメントなど、健康にまつわる多種多様な商品が出されています。

ですが、基本的には、バランスの取れた適量の食事を摂ることが一番大切です。

バランスの取れた食事とは、「一汁三菜」のことを指します。主食の炭水化物に汁物、そして三種類のおかずです。おかずの1つ目は主菜となるお肉や魚などのタンパク質、残りの2つは副菜として野菜を摂り入れます。
  
食事バランスガイド(厚生労働省)
 
主食5~7V + 副菜5~6V + 主菜3~5V + 乳製品2V + 果物2V
 
上記の図は、厚生労働省・農林水産省が掲示している、食事バランスガイドです。
上から、主食である炭水化物。2つ目のおかずとしてサラダや、お浸し、煮物。3つ目にメインディッシュとなる肉や魚などのタンパク質が挙げられています。
一日に必要な割合が○Vで表示されており、代表的な栄養素が含まれる食材と、摂取すべき割合が示されています。

具体的な、一つ一つの食事にかかるカロリー数は、文部科学省の日本食品標準成分表をご参照下さい。
こちら→文部科学省日本食品標準成分表

具体的な食事量カロリーは、先ほど述べたリハビリを通して目指すべき、体重の増減によります。
あくまでも目安となりますが、年代別の平均消費カロリーは以下の通りです。
 
●年代別平均消費カロリー(厚生労働省)
20代 1750~2300kcal
30~40代 1700~2250kcal
50~70代 1650~2050kcal
70歳以上 1350~1600kcal
 

このような基本的な、摂取と消費カロリーのバランスと、栄養素のバランスをとることが、リハビリを効果的に進めていくためには必要です。

特に、筋力強化には、肉や魚などのタンパク質が欠かせません。

筋力をつけるには、リハビリを開始してから、8週〜12週かかると通例で言われています2)。 筋力強化や、動作練習をすることで筋の発火頻度(神経と筋の伝達)が向上し、2週間目でも向上がみられますが、純粋に筋肉が大きくなるのには2ヶ月以上を要します。
その過程でも、
エネルギー源となる炭水化物を摂り、運動量を挙げていくこと
2ヶ月の経過でタンパク質から、筋肥大を作っていくこと
このような点を意識しましょう。

注意すべき食事

日本は、透析患者が他国と比較し、非常に多いことでも有名です。透析にいかないまでも、腎不全の予備軍は、8人に1人いるとも言われています。

その背景には、糖尿病や高血圧の人が多いという理由があります。脳卒中の起こる前の予防から、再発予防、糖尿病などの生活習慣病を防ぐためにも、食事と運動は欠かせません

実際に注意すべき食事としては、塩分過多な食事、食品添加物を多く含むファーストフード、または無機リンを多く含む麺類や加工食品などが挙げられます。
もちろんお酒も含まれますが、特に塩分や脂が多い食事はご存知の通り、高コレステロール結晶、高血圧を引き起こし、脳卒中につながるリスクが非常に高いです。
脳卒中後の再発を防ぐためにも、食事の管理は非常に大切です。

脳卒中を防ぐ栄養素

脳卒中の因子は、運動習慣や、体重、脳血管疾患のある家族歴など様々です。これをしていれば大丈夫、とは、一概に言うことはできません。
ただ、日常生活で消費される食品の中には、脳卒中のリスクを回避できる栄養素が存在します。

血圧を抑えて脳卒中のリスクを低下させるには、K(カリウム)、CA(カルシウム)、Mg(マグネシウム)が効果的というデータがあります3)
特に野菜や果物、海藻類に多く含まれるカリウムは、血圧を抑え、脳卒中のリスクを低下させる働きがあると言われています。カリウムの含有量が多い食材には、ほうれん草、アボガド、ごま、アーモンド、カシューナッツなどが挙げられます。

疲労回復に効果的な栄養素

リハビリ過程で、リハビリの目標を達成するため、必然と運動量や活動量が増えていきます。そのため時には、筋肉をより大きく育てるための筋肉痛や、運動量が多く疲労を感じてしまうこともあると思います。

運動後に疲労を感じたら、睡眠や休息をしっかりとることも大切です。疲労がある中で焦ってリハビリを進めても、かえって逆効果となってしまいます。食事をとって、リハビリをしたら、30分以内の昼寝をとることもお勧めします。

また食事の面では、下記に挙げた、代表的な栄養素が非常に回復に欠かせません。

ビタミンB1
豚肉や大豆、玄米などに含まれるビタミンB1には、炭水化物から変わるブドウ糖をエネルギーに変換する大事な役割があります。主食となる炭水化物を、運動のもとなるエネルギーを貯蓄する作業に、ビタミンB1を摂取することで、エネルギー補給が促進されます。

ビタミンC
パプリカやブロッコリー、レモンなど色の着いた野菜や果物に含まれるビタミンCには、疲労の原因である活性酵素の増加を抑制する働きがあります。抗酸化作用と呼ぼれるもので、肌に大切なコラーゲンの生成にも欠かせません。

ブドウ糖
疲れた時に甘いものを欲してしまうのは、このブドウ糖の補給が必要な状態と言えます。リハビリは、時に集中力が必要となります。脳を活性化し、効率を高めるためにも、糖分摂取と、疲労を次に持ちこさないことが大切です。

鉄分
貧血に関して、よく聞く鉄分ですが、多く含まれている食材にはレバーや小松菜、あさりが挙げられます。筋肉の元となる、肉や魚にも多く含まれ、タンパク質の吸収には欠かせません。疲労が溜まり、「息切れがする」といった症状の時は、血液中に酸素を運ぶヘモグロビンが鉄分不足で、上手く生成されていないかも知れません。リハビリでは、筋力増強の他に、筋持久力も求められます。有酸素運動など、呼吸し筋肉へ効率的に酸素を運び、運動の耐応能を上げるためにも、必要不可欠な栄養です。

その他、クエン酸、お酢、カプサイシンなどにも、疲労回復を促進する栄養素があります。試してみることをお勧めします。

【参考文献】

1)若林秀樹.(2011).リハビリテーションと栄養. Jpn Rehabil Med 2011; 48:270-281.
2)諸角一記.他. (2021). 筋力増強における中枢神経要因および筋肥大性要因の分析.理学療法学 36(1):113-117,2021.
3)Massey, L.K. (2001). Dairy food consumption, blood pressure and stroke.
4)Abbott, R.D., et al. (1996). Effect of dietary calcium and milk consumption on risk of
thromboembolic stroke in older middle-aged men. The Honolulu Heart Program.
2023年9月14日作成
2024年7月19日編集
 
「リハビリは、しているけどなかなか筋力がつかない。」
「脳梗塞後で、身体が疲れやすい。」
「最近、フラつくことが多くなっている。」


このようなことが起きていることは、ありませんか?
病気が起きる前の予防という観点からも、食事内容はとても大切になってきます。今回は、リハビリ回復に必要な食事や栄養に関しても、重要な点を話していきます。
 
 

リハビリ栄養の重要性

リハビリを必要としている方の中で、約4割の方が十分な栄養が取れていないという事実があります1)
疾患としては、廃用症候群、脳卒中、褥瘡、整形疾患などが挙げられます。言い方を変えると、様々な変化がある中でも、食事の変化から、上記の疾患へ至ってしまうと言っても過言ではありません。最近よく聞かれるサルコペニアは、加齢に伴う筋肉量の低下を指し、広い意味では、廃用もサルコペニアの一種になります。
どんな疾患に至っても、リハビリ回復には、基礎として食事がしっかり摂れているかが、とても重要です。リハビリの前に、下記項目が起こっていないか、確かめてみて下さい。
 
・体重が減っている。
・日中も寝ている時間が、起きている時間より長い。
・最近、フラつくことが多くなった。
・疲れやすい。

 
 筋力をつける、運動に耐えうる持久性をつけていくためにも、エネルギー源となる食事の量と内容を考えなければなりません。摂取カロリーに比べて、消費カロリーが上回っている場合は、体重減少が起こり、運動をしても、筋力がつきづらい状態となっています。また寝たきりや、活動量が少ないことも、食欲が低下し、食事量と体重が減る。このように、悪循環の引き金となってしまいます。
一度、骨折や病気をすると、一時的に寝ている時間が長くなり、筋力や体重が減ることは、言わば当然の過程です。ですが、リハビリ過程で、体重を取り戻し、また強い身体を作っていくことも大いに可能です。リハビリとともに、食事の量と栄養バランスを適切に定めていくことが、改善を図るため必要不可欠です。
 

栄養による回復過程

もしも、脳卒中が起こり適正体重より少なくなってしまった場合は、目指すべき体重を決めてから、プラスに転じるカロリー計算を行います。リハビリでは、麻痺の状態の改善を図る、弱くなった部分を強くするために、運動が必須です。想定した消費カロリーよりも、上回る食事量を摂取し、体重増加と筋力強化を図っていきます。逆に、体重が過多であった時は、適正体重まで減量ができるように、消費カロリーをより多く、摂取量を少なくする、という働きが必要になってきます。

目安として、体重増加を目指す場合は、+200~500kcal
体重を減らす場合は、-200~500kcal。
約7000kcalで、体重1kgの増減がみられるため、上の両者の数値を1ヶ月重ねると、1~2kgの体重増減が起こることになります。カロリー計算の目安として、下の図の計算式に当てはめることで、大まかな消費カロリー計算をすることができるので、用いてみて下さい。
実際には、消費と摂取の細かな動きは、誤差が生じてしまうため、運動量と、体重測定を小まめに行い、経過を追うことが必要です。65歳以上の方で起こるサルコペニアに対しては、体重を減らさない、必要であれば増やす取り組みをした上で、リハビリによる筋力向上を図ることが必要です。

●消費カロリー計算式
エネルギー消費カロリー(kcal)= 1.05 × 体重 × メッツ × 運動時間(h)

●活動指標(メッツ)

1.0:座る、座っての活動(T V鑑賞、新聞や本を読む)
1.8:立位、たっての軽作業(料理、洗濯)
2.0:ゆっくりした歩行(53m/分)、更衣、整容、シャワー、ガーデニング
3.0:普通歩行(67m/分)、レジスタンストレーニング(軽度・中等度)、階段を降りる
、掃除、軽い荷物を運ぶ、介護
4.0: 自転車に乗る、階段をゆっくり登る
5.0:速歩、水泳
6.0:山登り
7.0:ジョギング
 

重要な栄養素

次に、リハビリをより効果的に進めていくために、具体的にどの栄養素が必要でしょうか。
最近は、特定健康保険食品(トクホ)、機能性表示食品など、科学的な根拠に基づいた商品が多く出されるようになりました。他にもサプリメントなど、健康にまつわる多種多様な商品が出されていますが、基本的には、バランスの取れた適量の食事を摂るが一番大切です。
バランスが摂れた食事とは、「一汁三菜」のことを指します。主食の炭水化物、三種類のおかず、一つは主菜となるお肉や魚などのタンパク質、残りの二つ目は野菜となります。詳しくは、農林水産省に食事バランスガイドをご参照下さい。
  
食事バランスガイド(厚生労働省)
 
主食5~7V + 副菜5~6V + 主菜3~5V + 乳製品2V + 果物2V
 
上から主食である炭水化物、二つ目のおかずとしてサラダや、お浸し、煮物、三つ目にメインディッシュとなる肉や魚などのタンパク質が挙げられます。一日に必要な、割合が○Vで表示されており、代表的な栄養素が含まれる食材と、摂取すべき割合が示されています。
具体的な食事量カロリーは、先ほど述べたリハビリを通して目指すべき、体重の増減によります。あくまでも目安となりますが、年代別の平均消費カロリーは下の図の通りになります。具体的な、一つ一つの食事にかかるカロリー数は、文部科学省の日本食品標準成
分表をご参照下さい。(https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_00001.html)
 
●年代別平均消費カロリー(厚生労働省)
 
20代 1750~2300kcal
30~40代 1700~2250kcal
50~70代 1650~2050kcal
70歳以上 1350~1600kcal
 
 特に、筋力強化には、肉や魚などのタンパク質が欠かせません。実際には、筋力がついてくるのは、リハビリを開始してから、8週〜12週かかると通例で言われています2)。 筋力強化や、動作練習をすることで筋の発火頻度(神経と筋の伝達)が向上し、2週間目でも向上がみられますが、純粋に筋肉が大きくなるのは2ヶ月以上を要します。
その過程でも、上記のエネルギー源となる炭水化物を摂り、運動量を挙げていくことと、2ヶ月の経過でタンパク質から、筋肥大を作っていく。
この基本的な、摂取と消費カロリーのバランスと、栄養素のバランスをとることが、リハビリを効果的に進めていくために欠かせません。
 

注意すべき食事

日本は、透析患者が他国と比較し、非常に多いことでも有名です。透析にいかないまでも、腎不全の予備軍は、8人に1人いるとも言われています。理由としては、背景に糖尿病や高血圧の人が多いという理由もあります。脳卒中の起こる前の予防から、再発予防、糖尿病などの生活習慣病を防ぐためにも、食事と運動は欠かせません
では実際に注意すべき食事として、塩分過多な食事、食品添加物を多く含むファーストフード、または無機リンを多く含む麺類や加工食品などが挙げられます。もちろんお酒も含まれますが、特に塩分や脂が多い食事はご存知の通り、高コレステロール結晶、高血圧を引き起こし、脳卒中につながるリスクが非常に高いです。脳卒中後の再発を防ぐためにも、食事の管理は非常に大切です。
 
 

脳卒中を防ぐ栄養素

血圧を抑える、脳卒中のリスクを低下させる栄養素として、K、CA、Mgが効果的という
データがあります3) 中には、それぞれ運動習慣や、体重、脳血管疾患のある家族歴な様々な因子が背景としてありますが、日常生活で消費される食品に焦点を当てると、脳卒中のリスクを回避できる栄養素が存在します。他にも野菜や果物、海藻類に多く含まれるカリウムも、血圧を抑える、そして脳卒中のリスクを低下させる働きがあると言われています。カリウムの含有量が多い食材として、ほうれん草、アボガド、ごま、アーモンド、カシューナッツなどが挙げれます。
 
 

疲労回復に効果的な栄養素

リハビリ過程で、弱くなった筋力を戻すために、今より多くの運動量が必要となります。リハビリの目標を達成するため、必然と運動量や活動量が増えていきます。時には、筋肉をより大きく育てるための筋肉痛や、運動量が多く疲労を感じてしまうこともあると思います。まず大切なのは、運動後に疲労を感じたら、睡眠や休息をしっかりとることが大切です。疲労がある中で、焦ってリハビリを進めても、返って逆効果となってしまいます。食事をとって、リハビリをしたら、30分以内の昼寝をとることもお勧めします。

また食事の面では、下記に挙げた、代表的な栄養素が非常に回復に欠かせません。

ビタミンB1
豚肉や大豆、玄米などに含まれるビタミンB1は、炭水化物から変わるブドウ糖をエネルギーに変換する大事な役割があります。主食となる炭水化物を、運動のもとなるエネルギーを貯蓄する作業に、ビタミンB1を摂取することで、エネルギー補給が促進されます。

ビタミンC
パプリカやブロッコリー、レモンなど色の着いた野菜や果物に含まれるビタミンCは、疲労の原因である活性酵素の増加を抑制する働きがあります。抗酸化作用と呼ぼれるもので、肌に大切なコラーゲンの生成にも欠かせません。

ブドウ糖
疲れた時に甘いものを欲してしまうのも、このブドウ糖の補給が必要な状態と言えます。リハビリは、時に集中力が必要となります。脳を活性化し、効率を高めるためにも、糖分摂取と、疲労を次に持ちこまさないことが大切です。

鉄分
貧血に関して、よく聞く鉄分ですが、レバーや小松菜、あさりが挙げられます。筋肉の元となる、肉や魚にも多く含まれ、タンパク質の吸収には欠かせません。疲労が溜まり、「息切れがする」といった症状の時は、血液中に酸素を運ぶヘモグロビンが鉄分不足で、上手く生成されていないかも知れません。リハビリでは、筋力増強の他に、筋持久力も求められます。有酸素運動など、呼吸し筋肉へ効率的に酸素を運び、運動の耐応能を上げるためにも、必要不可欠な栄養です。

その他、クエン酸、お酢、カプサイシンなど、疲労回復を促進する栄養素があり、試してみることをお勧めします。

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この記事を書いた人

尾作研太 理学療法士

回復期病院にて4年間勤務、主に整形外科や脳血管疾患、脊髄損傷のリハビリに従事。海外の大学にて、ヘルスケアの学位を取得後、訪問リハビリと地域の介護予防に参画。脳血管疾患の方の動作獲得や、装具を含めた歩行の修正、社会復帰までサポートしている。

2周年パーティー

2周年パーティー

おかげさまでリハビリベース国分寺は2024年6月に開院2周年をを迎えることができました!これも、地域の皆様に支えられたおかげです。
そして「もっと良くなりたい!もっと動きたい!」と思い、一生懸命リハビリに取り組んでいただいたご利用者様やご家族様のおかげでもあります。
心より感謝いたします。

 この度、小規模ではございますが、リハビリベースの2周年パーティーを開催させていただきました。
当日はご利用者様やご卒業者様、ケアマネジャー様にもご参加いただき
・リハビリベースの報告会
・表彰式
・クイズ大会
・ミニコンサート
 を行い、交流を深める事ができました。

パーティーを開催して、多くのご利用者やご卒業者から

「楽しかった。」
「刺激をもらった。」
「通って良かったと改めて思ったよ。」

など、たくさんのお祝いの言葉と共に楽しい時間を共有することができました。
まだまだ、成長しなければいけない私達ですが、是非3年目も引き続きよろしくお願いいたします。


リハビリベース国分寺
スタッフ一同