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快適さを保つ エアコンと上手に付き合う工夫


はじめに



年々厳しさを増す暑さ。熱中症を防ぐため、今や「クーラー(エアコン)」は夏に欠かせなくなりました。東京都では今夏、物価高などの不安からエアコンの利用を控えることによる熱中症を予防するために、夏季4か月間に渡って、水道代基本料金の無償化も行われます。

しかし、必要不可欠となった一方で、エアコンは苦手という声も耳にします。

「冷えすぎて身体がだるくなる」
「風が身体に直接当たるのが苦手」
「外との温度差で、体調を崩してしまう」

暑さ対策はしなくてはならない。けれど、その代わりに、エアコンの不快さを我慢しなくてはならない。



そんなジレンマにお悩みの方に今回は、エアコンによる不快感を抑えながら、ご自身の体質や状況に合わせて、快適さを保つための工夫をお伝えいたします。エアコンとの付き合い方を考え、今年の夏も健やかに、心地よく乗り切るためのヒントが見つかりましたら幸いです。


原因から考える対策


◆クーラー病


エアコンによる不快感の原因は、もしかしたら「クーラー病(冷房病)」と呼ばれるものかも知れません。

クーラー病とは、エアコンによって身体が過度に冷やされることや、屋内外の気温差に身体が順応しきれず、自律神経が混乱することで引き起こされる様々な症状のことです。
あくまで通称であり、正式な病名ではありませんが、自律神経は体温調節、発汗、血圧、心拍数、消化吸収、免疫機能など、身体機能を様々な面から支えているため、不調になると、手足の冷え、頭痛、だるさなど多岐に渡る症状に悩まされる方が、多くいらっしゃいます。



クーラー病の場合は第一に、身体が感じる気温差が大きくなり過ぎないようにすること。第二に、自立神経を整えることが重要になってきます。

気温差を調整する工夫については、後ほど「対策の具体例」でご紹介いたします。
自律神経を整えるには、「朝日を浴びて体内時計を整える」「軽いストレッチをする」「夜はリラックスできる環境で過ごす」などの、いわゆる「規則正しい生活」が大切です。


◆乾燥


クーラー病の他には、「乾燥」が不快感の原因になっていることもあります。

エアコンを使用すると、室内の空気を冷やす過程で、室内の水分が結露して放出されるため、湿度が下がります。夏場は基本的に湿度が高いのですが、水分不足や、風が直接肌に当たる環境、長時間のエアコン運転などによって、乾燥を感じることがあります。
乾燥していると、ウイルスへの抵抗力も弱るため、夏風邪やそれに似た体調不良を引き起こす場合もあります。

乾燥には加湿器の使用も効果的ですが、「エアコンの設定を見直す」ことも大切です。

なお、「喉が痛くなる」という場合には、エアコンの内部に発生しているカビや、部屋に舞うホコリが原因である可能性も考えられます。エアコンや部屋の清掃も検討してみてください。


対策の具体例


◆エアコンの設定を見直す


基本的なことではありますが、まずはエアコンの設定を見直すことが大切です。

多くの場合、エアコンには「冷房」と「除湿」の2つのモードがあります。主な違いは、温度と湿度のどちらを優先するかで、動く時の基本的な仕組みは変わりません。
※メーカーや機種によっては、風量の違いや、再熱除湿方式による適温の維持といった特徴があります。

快適さを保つためには、この2つのモードを状況に合わせて、適切に切り替えることが大切です。

例えば、除湿の場合は湿度が目標値になるまで運転されるため、長時間使用していると、部屋の温度が必要以上に下がってしまうことがあります。
また、弱冷房除湿という方式で除湿しているエアコンでは、冷房よりも冷たい空気が排出される場合もあり、直接風が当たる場所にいると体がどんどん冷えていってしまいます。

こういった場合は、除湿がある程度できたら、冷房に切り替える方が、楽に気温を維持できます。

反対に、冷房で温度を下げても、湿度が高いままであれば、不快感を覚えるでしょう。
基本的には「冷房」「除湿」という名称の通り、温度が気になる時には「冷房」、雨が降っている時など湿度が気になる時には「除湿」を使用するのがオススメです。

自分の体感では設定に迷ってしまう、という方は、温湿度計を設置すると設定しやすくなります。一般に、人が快適に感じる室温は25℃~28℃、湿度は50%~60%とされています。

また、見落とされがちなのが、風向きと風量です。風向きを変更したり、風量を弱めたりして、冷たい風が身体に直接当たらないようにすると、冷えを防ぐことができます。それでは充分に室温が下がらない、という場合には、扇風機を併用して空気を循環させる方法もあります。


◆衣類による調整


商業施設や会社などのエアコンの設定を自由に変えられない場では、ストールやカーディガン、長袖を着るのも、一つの方法です。
実は長袖は、素材や色選び、その日の気候によっては、半袖よりも快適に過ごせることがあります。

長袖を着る利点の1つ目は、肌の表面温度の上昇を防ぐことです。長袖は直射日光を妨げるため、特に日差しの強い日には、意外にも効果的なのです。白や黄色、赤は光を反射するため、より効果を感じやすくなります。また、黒には(熱を吸収するため暑くはなりますが)紫外線カット効果があります。

利点の2つ目は、気化熱の発生です。気化熱とは、水分が蒸発する際に周囲を熱を奪うことです。吸湿・吸水性や速乾性の高い素材を選べば、汗を吸収・蒸発させて、体温の上昇を抑えることができます。
半袖は風が吹けば涼しいのですが、腕の部分で汗を吸収できないため、ベタつきが不快感に繋がります。

重ね着をする場合には、首や足首といった、大きな血管が通っている場所を温めておくと、身体全体の体温が下がりにくくなります。
また、お腹も冷えやすく、体調を崩す要因となりやすい箇所です。冬用に比べて薄手な夏用の腹巻きも販売されているので、自分の体に合うものを探してみてはいかがでしょうか。


おわりに

今年は異例な早さの梅雨明けで、例年よりも猛暑が長く続くと予想されています。
屋内では冷房対策をし、屋外でも、日傘や水分補給を欠かさずにお過ごしください。

猛暑の中でもリハビリを続けたいという方には、リハビリベースでのリハビリがオススメです。リハビリベースでは、屋内でできる快適なリハビリを提供しています。


見学・体験も受け付けておりますので、ぜひお問い合わせくださいませ。



参考
「熱中症予防に効果的な服の色は?
表面温度は20℃の差」(ウェザーニュース https://weathernews.jp/s/topics/202108/050255/ 閲覧日2025/6/19)
「半袖よりも長袖のほうが涼しい? 日焼けは体にいい? 医師が解説」(J-WAVE https://news.radiko.jp/article/station/FMJ/33214/ 閲覧日2025/7/2)
「冷房病危険度チェック」(大正健康ナビ 金子勲 https://www.taisho-kenko.com/check/286/ 閲覧日2025/7/2)

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夏至に学ぶ 日光がもたらす身体への影響


夏至に学ぶ


このところ一気に気温が高くなり、夏らしさがぐっと増しましたが、皆様「夏至」はどう過ごされましたか?

夏至とは、北半球においては一年で最も、太陽の出ている時間が長くなる日です。夕方になってもまだ青い空を見ると、夏の入り口という雰囲気を感じられます。

近年では命に危険を及ぼすほどの暑さになる日も稀ではなくなり、紫外線の害についても知られ、様相は異なってきています。夏の到来を手放しで喜べず、身構えてしまうという人も少なくないかと思います。

しかし、日光が人体に与える影響は、一概に悪いものばかりではありません。健康な生活に不可欠なものから、過度になれば害を及ぼすものまで、様々です。

この機会に、正しい知識を身に着け、夏本番に備えましょう。


体内時計の調整


寝苦しい夜が続くと、生活リズムが乱れがちになりますよね。日中に強い眠気に襲われたり、夜になかなか寝付けなくなったりと、困る方もいらっしゃるのではないでしょうか。



生活リズムを司る機能は「体内時計」と言います。
この体内時計は、体温や血圧、ホルモン分泌の変化など、およそ24時間周期で繰り返される体の規則的な変動、「概日リズム(サーカディアンリズム)」を制御しており、睡眠にも密接に関わっています。

体内時計は、シフト勤務や時差のある旅行、季節の変化など、様々な要因で乱れてしまいます。
また、この体内時計は実は、24時間よりも少し長めの時間を刻んでいます。そのため、意識せずに生活していると、少しずつリズムがズレてしまい、だんだんと夜型になっていってしまう傾向があります。

しかし、生活リズムが乱れたとしても、身体は「同調機構」という仕組みによって、活動する時間を調整しています。
この同調機構に作用するものが、日光です

特に重要なのは、朝に浴びる日光です。できるだけ毎日同じ時間に朝の日光を浴びることで、体内時計がスムーズに調整され、規則正しい生活リズムへと導かれます。

朝の日光を上手に活用して、寝苦しい夜もすっきりと乗り越え、日中を快適に過ごしましょう。


セロトニンの生成


日光が持つ力としては、セロトニンの生成もよく知られています。
セロトニンとは、俗に幸せホルモンと呼ばれ、精神を安定させるなどの働きをしています。
うつ症状に処方される抗うつ薬でも、セロトニンの働きを増強する薬がよく使われています。秋冬の間に「冬季うつ」と呼ばれる症状に悩まされる方もいらっしゃいますが、これも、日照時間が短くなるため引き起こされるのだと考えられています。

セロトニンは、先述した体内時計にも関わります。脈拍や血圧の低下など、睡眠の準備を整える役割を持つメラトニンは、日中に生成されたセロトニンを原料にして生成されます。

日々のストレスの緩和にも、日光は重要な役割を果たしているのです。

ちなみに、適度な運動もセロトニンを活性化させます。ストレスから来る症状がある方は、ぜひ運動を!


ビタミンDの合成


太陽による影響の中でも、健康的な生活のために重要なものとして、ビタミンDの合成があります。

ビタミンDは、身体の様々な機能に影響する栄養素です。
中でも特に注目したいのは、骨の主成分であるカルシウムの吸収を助ける機能です。このため、ビタミンDが不足すると、骨粗鬆症や骨折のリスクが高まる可能性があります。

夏は基本的に、ビタミンDの生成に充分な日差しがあります。また、ビタミンDは排出されづらく、身体に蓄積されるため、過剰になるとかえって身体に害となります。多くの場合は、適度な日光浴によって、推奨される量を満たせるでしょう。



しかし、注意も必要です。ビタミンDは、暑さを避けるために外出を控えたり、日焼け止めなどの紫外線対策をすることによって、夏でも不足する場合があります。特に高齢の方は、皮膚でビタミンDを生成する能力が低下しており、屋外で活動する時間も減少するため、意識的な対策が必要かも知れません。

年齢や肌の色、季節、時刻、住んでいる土地の緯度などによって変わりますが、日光を受ける時間は、長くても約30分程度と、長時間でなくてもよいことが分かっています。ただし、窓越しの日光では、ビタミンDを生成する紫外線(UVB)がカットされてしまいます。

気になる方は、ビタミンDを含む食事を適量取り入れつつ、一日のうち短時間でも、直射日光を浴びる時間を作るようにしましょう。


紫外線のデメリットは野菜で克服


ここまで日光が与えるメリットに着目してきましたが、デメリットも見過ごせません。

紫外線(UVA、UVB)の害として、日焼け、シミ、しわを気にする方は多いのではないでしょうか。

しかし、夏の日差しをたっぷりと浴びた野菜が、こうした課題を解決する助けになってくれます。
夏野菜には、シミなどの原因となるメラニン生成を抑制したり、しわなどの活性酸素による老化を防ぐ抗酸化作用がある「ビタミンC」が豊富に含まれているものが、たくさんあります。


夏野菜の中では、トマト、きゅうり、ピーマン、パプリカ、ゴーヤなどが特に栄養素豊富です。
以前こちらの記事でも紹介したように、旬の野菜は、他の時期よりも栄養素が増加しています。

夏の日差しをたっぷりと浴びた野菜を食べて、日光のメリットを受け取り、デメリットを補う。そうすることで、夏至から始まった暑い夏を元気に乗り切り、健康にリハビリを続けていきましょう!



参考
「体内時計」(スマート・ライフ・プロジェクト https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/dictionary/heart/yk-039.html 閲覧日2025/6/2)
「「体内時計」とは?仕組みや整え方を知って規則正しく健康的な生活を送ろう」(魚肉たんぱく研究所 https://www.kamaboko.com/fishprotein/articles/body_clock/ 閲覧日2025/6/2)
「体内で必要とするビタミンD生成に要する日照時間の推定
-札幌の冬季にはつくばの3倍以上の日光浴が必要-」(国立環境研究所 https://www.nies.go.jp/whatsnew/2013/20130830/20130830.html 閲覧日2025/5/15)
「日光紫外線の人体への影響」(国立環境研究所 https://www.nies.go.jp/kanko/kankyogi/79/column3.html 閲覧日2025/5/21)
「ビタミンD」(厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』 https://www.ejim.mhlw.go.jp/public/overseas/c03/10.html 閲覧日2025/5/21)
「SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の解説」(日経メディカル、処方薬事典 https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/drugdic/article/556e7e5c83815011bdcf827f.html 閲覧日2025/6/5)
「紫外線による人の健康への影響」(環境省 https://www.env.go.jp/earth/report/h21-02/3-2_chapter3-ref.pdf 閲覧日2025/5/22)
「抗酸化物質はがんに効くの?」(日本薬学会、環境・衛生部会 濱進 https://bukai.pharm.or.jp/bukai_kanei/topics/topics46.html 閲覧日2025/6/5)



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梅雨も猛暑も関係なし! 広々リハビリベースで屋内リハビリ


梅雨に入ると、外での運動がしづらくなりますね。水たまりや泥で足元が悪かったり、湿度の高さによる不快感で、いつも以上に疲れを感じやすかったり。突然の土砂降りで、しばらく雨宿りをするしかない、ということもしばしばあります。

穏やかな雨の音や大きな虹に癒やされることもありますが、リハビリをもっとしたい! 体を動かしたい! という気持ちの時には困りもの。

何か快適にリハビリをする良い方法はないかな? とお困りの方にオススメなのが、リハビリベースでのリハビリです。

当院は広々とした作りになっているため、雨の日でも、しっかりと体を動かすことができます。


傾斜や速度を細かく設定できるランニングマシンで、歩行の練習も可能です。
マシンを使用する際にももちろん、画像に写っている院長をはじめとした経験豊富な理学療法士が、マンツーマンでリハビリを行います。


さらに、空気清浄機とエアコンがあるため、蒸し暑い日でも、快適に過ごすことができます。


喉が乾いた時には、お飲み物をどうぞ!


メニューから、スポーツドリンク、お茶、コーヒー、水をお選びいただけます。

リハビリ終わりには、アロマシートのプレゼントも行っています。
現在は、シトラス、ラベンダー、ペパーミントといった基本の3種に加えて、もう1種類ご用意しております。
何の香りかは、リハビリベースに来て、確かめてみてください!




また、リハビリを受ける人の身体に合った、家で行うことのできるリハビリもご紹介しています。


2つ目の動画で紹介したような、家でもできる日常生活動作(ADL)のリハビリは、普段の生活から過ごしやすさを感じられるようになり、ご本人様やご家族様に笑顔が増えるきっかけとなります。

脳梗塞に罹患され、車椅子でご来院されていたご利用者様も、ぐっと動けるようになり、洗濯物を干したり、テーブルを拭けるようになったりしました。


リハビリベースでのリハビリは、雨だけでなく、猛暑の中で運動するのが心配、という方にもオススメです。
体験リハビリも歓迎しております。

本格的に暑くなる前に、リハビリベースのリハビリを体験してみてください。


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緑のなかに身をおくだけで健康増進につながる⁉ ~森林浴~

森林浴ってご存知ですか?

5月を過ぎいまだに寒暖差強いですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
これから梅雨に入り雨の日も多くなりますが、たまの晴れ間には緑の中を歩き外の空気を吸いたいものです。

さて、皆さんは「森林浴」と言われる、昨今世界で注目を集め始めている健康増進法をご存知でしょうか?
これは1980年代の日本で始まり、その後この効果に関する実験や研究が積み重ねられ、2018年「S H I N R I N―Y O K U:The Art & Science of Forest-Bathing」がアメリカ・イギリスで刊行されたのを契機に、今も世界中で注目を集めています。

今回は日本医科大学付属病院の臨床教授であり、「森林浴」研究の第一人者でもある医師李卿先生の著書『森林浴』(前述の著書の日本語訳版)から、内容を抜粋しご紹介したいと思います。

森林浴で行うこと

「日光浴」や「温泉浴」はよく知られていますが、「森林浴」とは何をするものでしょう。森の中を一日中ハイキングやピクニックすることなのでしょうか。
実は森林浴は、必ずしもそのようなものだけを指していません。森の中に入り、五感(視覚・嗅覚・聴覚・触覚・味覚)を介してしっかり森を感じること、それこそが「森林浴」なのです。
歩くだけでなく、ベンチに座ったり、寝転んでいても良いのです。ゆっくり深呼吸をし、鳥の声などを聞きながら森の中にいること、それだけで健康増進効果を得られるのです。

「森林浴」はどのような効果をもたらすのか?

① 体がリラックス状態になる。
自律神経系に働き、血圧や心拍数、血糖値を低下させる、睡眠の改善や脳の鎮静化をもたらします。
② うつ状態の改善をもたらす
精神心理反応として、不安や抑うつ等の減少、活気や集中力、記憶力などを向上させます。
③ 動脈硬化や心疾患、肥満や糖尿病の予防効果が得られる。
内分泌系に働き、アドレナリン、ノルアドレナリン、コルチゾールの減少、血中アディポネクチン、DHEA-Sの分泌を促進します。
④ がんになりにくい体作りができる。
免疫系に働き、抗がんタンパク質の産生を増やすN K(ナチュラルキラー)細胞の働きが活性化します。

気分転換の旅行でも同様の効果は得られる?

研究の結果、旅行などによる転地効果のみではこのような結果は得られませんでした。
これらの効果には、フィトンチッドという森林に存在する物質の濃度が関係していることが分かりました。詳しい説明はこちらの著書をお読みいただくとして、お近くの公園でも構いません、森林環境に身を置くこと、それ自体が精神的、身体的な効果を上げるために必要なことだと言われています。

近隣で森林浴に効果ありそうな場所は?

そこでリハビリベース周辺の地域で、森林浴効果がありそうな場所について選んでみました。(※あくまでもリハビリベースSTの私選です)
国分寺市:エックス山、武蔵国分寺公園、野鳥の森など
国立市:一橋大学、国立の桜並木、谷保天満宮、矢川緑地公園など
府中市:大國魂神社、府中けやき並木通り、府中の森公園など
小平市:小平市立中央公園など
立川市:昭和記念公園(本の中でも紹介されています)など

まとめ

今回日本発祥の「森林浴」について、その効果などをご紹介しました。
森に身を置くだけで精神的にも身体的にも効果が実証された「森林浴」。
皆さんも、買い物やリハビリでの外出の際は、お近くの木々の下での休憩を取り入れるなど、森を楽しむ時間を作ってみてはいかがでしょうか。

参考文献:
李卿:森林医学及びそのリハビリテーション医学への応用について:日医大医会誌17(4),2021
李卿:新版 森林浴 SHINRIN-YOKU:まむかいブックスギャラリー, 2022
李卿:森林浴と未病:未病と抗老化VOL.28:49-53,2019

今年も3周年イベントを行います!


こんにちは、リハビリベース国分寺です。

気がつけばもう1年の折り返し、6月ですね。

当院ではたくさんのご利用をいただきながら、6月13日(金)の3周年イベントに向けて、準備を進めています。

昨年の2周年イベントでは、クイズ大会や、スタッフによるミニコンサートなどを行いました。

2周年の2の形をしたバルーンや風船を飾ったり
お一人お一人に優秀賞をお渡しいたしました。
クイズ大会
ミニコンサートも行いました
サンドイッチなどの軽食もご用意いたしました。


2年間の軌跡をまとめた動画で、振り返りも行いました。
当院では普段からInstagramなどで動画をアップしていますが、動画で振り返ると、ぐっと力を入れて頑張っている様子や、体の変化がよく分かります。視聴中は、他の方の頑張りを見て、応援や感動の声が上がっていました。



さらに昨年のイベントについて知りたい、という方は、こちらの動画をご覧ください。


今年も、ご参加いただいた皆さまに楽しんでいただけるような内容を企画しています。

現在ご利用いただいている方はもちろん、ご卒業された方も大歓迎です。

イベントは6月13日(金)に行います。
参加は、LINEや電話、または直接スタッフにお申し込みください。

リハビリベース国分寺 3周年記念イベントのお知らせ  おかげさまでリハビリベース国分寺は3周年を迎えます! 感謝の気持ちを込めてささやかながらイベントを開催いたします!ぜひご参加下さい!  日時 2


 <お問い合わせ>
 TEL | 042-401-0890 (月〜金 9:00〜18:00)
 メール | https://reha-base.com/contact.html
 公式LINE | https://lin.ee/NsDFEem

IVESを使用したリハビリの実際

はじめに

当院では歩行能力の向上を目的にも電気治療を積極的に行っております。

電気治療には随意運動介助型電気刺激IVES®を使用しております。

IVESとは、患者の随意運動を検知し、それに応じた電気刺激を筋に与えることで運動を補助するリハビリテーション機器です。1)

特に、脳卒中や脊髄損傷後の麻痺患者に対する歩行訓練に有効とされています。
IVESの使用目的や効果は以前当院のブログにて紹介していますのでご参照下さい。
 https://reha-base.com/blog/article.html?page=162

2、歩行練習

今回は当院にてivesのセンサートリガーモードを使用し歩行が改善した実例を紹介します。

センサートリガーモードとは、踵に装着した歩行センサにより電気刺激のON/OFFを制御し、踵が床から離れたタイミングで電気刺激がONとなり、歩行時の足関節背屈(つま先が上に向く動き)をサポートします。
ほ
OG技研HPより引用
足を前に振り出す際に、足関節背屈の動きが困難となり、課題として残る事が多々あります。センサートリガーモードを用いて歩行練習を行うことで、背屈の動きが補助され振り出しやすくなり、繰り返し練習することで運動学習として徐々に習得されていきます。
実施の訓練映像
文献にて脳出血後の麻痺に対してIVES使用後,下肢装具なしで歩行自立を獲得した症例報告があります。2)
また、センサートリガーモードを使用し、歩行補助具を使用せず歩行が自立し、歩行速度や耐久性が改善した報告もあります。3)
Before After
映像からも左(麻痺側)のつま先が比較的真っ直ぐ出るようになり、歩行速度が改善していることが分かります。
こちらのご利用者様は、元々は杖をついて歩かれていましたが、徐々に身体機能が改善し杖無しで歩けるようになりました。そして、復職や韓国旅行に行けるまでに回復されました。

おわりに

今回はIVESを使用した改善例を紹介させて頂きました。発症して間もない場合でも、発症から時間が経っているとしても、新たな刺激を入れることで身体機能が改善する可能性は大いにあります。興味がある方は是非お問合せください!

参考文献

1) OG技研HPより引用
2) 前脛骨筋に対してIVES使用後,下肢装具なしで歩行自立を獲得した脳卒中片麻痺者の一症例. 関東甲信越ブロック理学療法士学会 42 (0), O-001-, 2023社団法人 日本理学療法士協会関東甲信越ブロック協議会
3)ivesを使用した症例の報告−スモン患者への適応にための予備的研究−.厚生労働省研究データベース

運動会や体育祭に向けて家族でトレーニング


子どもと一緒にトレーニング


すっかり過ごしやすくなり、公園などで、子どもがかけっこやボール遊びをする様子が見られるようになりました。風も気持ち良く、運動にはうってつけの季節ですね。

ところで、小・中学校の「運動会」と「体育祭」の違いは、ご存じでしょうか。

厳密な定義はないようですが、基本的には、目的や運営主体によって使い分けがされます。学校や会社が主体となって行い、運動競技や遊戯を楽しむ目的で行われるのが「運動会」。中学校・高校などで、生徒自身が主体となって、授業の成果を発揮するために行うものが「体育祭」です。
以下の文章では運動会と書きますが、今回の記事で紹介する運動は、年齢に関わらず行うことができます

また、運動会は何月頃に行われるイメージをお持ちでしょうか。

競走する子どものイラスト


1964年の東京オリンピックが10月に行われたことから秋頃に行う学校も多く、秋頃開催のイメージをお持ちの方も多いでしょうが、現在では、どうやらわずかに春開催の方が多いようです。
春開催が増えた理由の一つには、熱中症対策があります。ただし現在では、体を暑さに慣れさせる「暑熱順化」によって、秋の方が熱中症になりにくくなるという情報もあります。
今後、当院のブログでも、熱中症や夏の運動の注意点などについてもお伝えする予定ですが、5月から熱中症にはご注意ください。

運動会の開催時期には地域性もあり、例えば、北日本では昔から春開催が多く、西日本では秋開催が多いそうです。住んでいる場所によっても、実感は異なるかも知れません。ちなみに国分寺市では、5、6月に行う学校が多いようです。

現在、多くの小・中学生は、運動会に向けて一生懸命に練習をしています。

そんな子どもたちに負けずに、あるいは仲良く一緒に、周囲の大人も運動不足を解消するリハビリとして、トレーニングをするのはいかがでしょうか。
今回は、子どもと一緒にできるトレーニングを紹介いたします。競い合ったり、励まし合ったりして、リハビリを楽しんでください。


まずは準備運動から ラジオ体操


夏の風物詩であるラジオ体操。早朝に起きて、眠い中で体を動かした覚えのある方もいるでしょうが、これが実は全身を動かすことのできる、とても良い運動だということをご存知でしょうか。

体操する男女のイラスト


準備運動として、体育の前にラジオ体操を取り入れている学校も多くあります。準備運動は筋肉の動きをスムーズにしたり、関節の可動域を広げることで、怪我を予防します。

また、全国ラジオ体操連盟によれば、「朝の全身運動は脳や中枢神経の働きをよくし、子どもの集中力や行動の安定性にも役立つます。より良い生活習慣の確保や身体育成、姿勢の保持、準備運動による身体の怪我等の防止、整理運動による健康保持等にも役立ちます(後略)」とのことで、普段の生活にも良い影響を期待できます。

当院の院長も、介護予防や転倒予防教室で「ラジオ体操はやってます。おすすめですか」という質問をされるそうですが、必ず「オススメです!」と答えるそうです。
それは、日々継続できて、家族や友人と一緒にできる。また、ご自身の『今日の健康チェック』にもつながることが理由とのことです!

ラジオ体操は椅子に座って行うこともできますし、音楽に乗って体を動かすことで、認知症予防も期待できます。
また、家で運動をする時には、準備運動を忘れてしまう子どももいます。
声かけをして、一緒にやってみてはいかがでしょうか。


バランス能力の強化 綱渡り


ご家庭に、縄跳びのような、少し長さのあるロープ状のものはあるでしょうか。床にまっすぐに伸ばせば、バランス能力を鍛えることのできる、簡易的な平均台を作ることができます。

バランス能力は、走る時の姿勢を正しくキープする時や、不安定な状態から転ばないように素早く体を戻す時に大切になってきます。普段の生活で、座って落ち着いて授業が受けられないという子どもも、実はバランス能力が不足している場合があります。

また、視点を前方に固定して、ロープの感触を頼りに歩くことで、足の裏で地面を探る感覚を身につけることができます。歩きに不安が出てきた方も、試してみてください。


地面をつかんでスピードアップ 徒競走


運動会と言えば、徒競走を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。100メートル、1200メートルなど距離は様々で、距離に応じた競技性の違いもありますが、どんな距離であっても「足の速さ」は重要な要素の一つです。
徒競走だけでなく、リレーや障害物競走など「速く走れること」が結果を変える競技が、運動会では多々あります。「もっと速く走れるようになりたい」と思う子は、少なくありません。

走るのは難しい、という方でも、子どもと一緒にトレーニングする方法があります

紹介するのは、速く走る時に重要な力の一つ、「地面を押す力」を鍛える2つのトレーニングです。
地面を押す時には「しっかりと地面をとらえる」ことが大切になります。単に押すだけでは、足が後ろに滑り、前に進むための反発力が逃げてしまい、地面を押した力を充分に利用できないこともあるためです。そのため、地面をとらえるためには、「足指の力」を鍛えることが重要になってきます。

足の指を鍛える方法の1つ目は、「足の指を使ったじゃんけん」です。足の指を丸めてグー、開いてパー、親指のみを広げるチョキで行います。

2つ目は、「足の指でタオルをつかんで引っ張る」という方法です。床などにタオルを広げて、その上に足を置き、足の指の力で、広げたタオルをくしゃくしゃとまとめていってください。

2つとも、椅子に座りながらでもできるトレーニングです。麻痺で指が動かしづらい時のトレーニングとしても効果的です。一緒にぜひやってみてください。

足元の写真


いかがでしょうか。コロナも経て体育際の様子も少しづつ変化しているところもある思いますが、ケガを予防して、子供と一緒にリハビリ?トレーニング?を行い、楽しい思い出ができることを願っています。


参考


「運動会と体育祭」(違いがわかる辞典 https://chigai-allguide.com/cw0441/ 閲覧日5/15)
「熱中症について学ぼう:暑熱順化」(熱中症ゼロへ https://www.netsuzero.jp/learning/le15 閲覧日2025/4/24)
「【運動会前必見】速く走るためのトレーニング方法、小学生がすぐに足が速くなる方法|動画で解説」(サカイク https://www.sakaiku.jp/column/exercise/2023/014296.html# 閲覧日2025/4/24)
「学校で行われるきっかけは?」(NPO法人 全国ラジオ体操連盟 事務局 https://www.radio-exercises.org/archives/1203 閲覧日2025/4/26)
「消費カロリー40%増 後ろ歩きは早歩きよりも健康に良い」(NATIONAL GEOGRAPHIC https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/25/031400142/ 閲覧日2025/5/7)



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運動の効果について


目次
1、はじめに
2、運動の効果について
3、各器官の効果・反応について
 1)心血管系
 2)呼吸器系
 3)内分泌系・代謝系・消化器系
4、まとめ

1、はじめに

皆様は運動を行うことでどういう効果があるか知っていますか? リフレッシュ効果や姿勢の改善などたくさんありますが、実は目には見えないところで内臓器系も効果が得られております。その中でも体の中で起こっている現象等をなるべく分かりやすくご紹介していきたいと思います。


2、運動の効果について

運動を行うことで即時的に得られる効果とトレーニングを継続する事で得られる継続効果があります。

上記のようにたくさんの効果を獲得する事ができます。難しい言葉も多くあると思いますので噛み砕いて説明していきます。今回は心血管系や呼吸器系、内臓器系を中心に説明させていただき、筋肉や骨関節系はまた別の回で説明させていただきます。

3、各器官の効果・反応について

1)心血管系
 皆様は運動で心臓を鍛える・強くする方法を知っていますか? 運動によって心臓を強くできる方法があります。まずはそのメカニズムについて説明します。
 心臓は通常1分間で60〜70回程度で動いております。心臓の動きは心臓神経と呼ばれる自律神経(交感神経・副交感神経(迷走神経))によって調整されています。自律神経によって下記の反応が起こります。


運動によって即時効果として心拍数の増加が見られますが、交感神経が優位に働くことによって心拍数の増加が観測できます。また、心筋の収縮力も全身に酸素を送るために強くなります。全身に強い力で血液が流れるので血圧も高くなってしまいますが、常に高くなっているのではなく、一定のところで安定するようになっています。

 運動の即時効果について理解していただけたでしょうか? では、トレーニングを継続することでどのような効果があると思いますか? 先ほどの血圧と関連することもありますが、運動を続けることで副交感神経の活動が促されてきます。その為、運動を始めから一定の時間で血圧の安定化が図れるようになります。なので、高血圧症等のある方は運動を行い血圧の低下や安定化を図っていく必要があります。ちなみに血圧の低下や安定化を図るためには1日6000歩程度の歩数が必要になります。現在は万歩計を持ち歩かなくても携帯電話で測定する事ができますので、歩数を確認してみましょう。

皆様は「スポーツ心臓」という言葉を聞かれたことはありますか? スポーツ心臓は運動の上級者やマラソン等の長時間運動に触れている人がなりやすい現象で、安静時でも心拍数が1分間で40回程度になってしまうことを言います。副交感神経が安静時でも活動的に働いてしまうことで起こってしまいます。そこまで心拍数が下がって問題ないのかと感じる方もいるかと思いますが、継続的な運動されている方は心臓の筋肉が大きくなり、心臓から出る血液量も多くなるので問題なく生活を送る事ができます。普段から運動していない方が心拍数40回程度になっている場合は、心臓に問題がある場合が多いので病院を受診してください。

心臓も筋肉でできていますので、運動をする事で筋力をつける事ができます。心臓を強くしたい方は運動を継続してやってみてください。

しかし、注意して欲しい事が2つあります。1つ目は呼吸を止めて行うような強い運動です。呼吸を止めてしまうことで血圧が急上昇してしまう為注意が必要です。2つ目は運動を急に辞めてしまうことです。血圧が急激に減少する事があります。特に自転車エルゴメーターなど下肢の運動の際に低下しやすい為、自転車エルゴメーターなどの運動の後には血圧の急激な変動を防ぐためにクールダウンを実施して下さい。ぜひ安全に運動を行っていきましょう!

2)呼吸器系
運動しているとどうして息が切れてしまうのか不思議に思ったことないですか? 体はまだ平気なのに呼吸が続かないと感じられた方も多くいるのではないでしょうか。特にプールでは体感された事が多いのではないでしょうか? 運動効果を踏まえながら、息切れが起こる原因を探っていきましょう。

まず、運動を行うことで即時効果として1回換気量の増加や1分間に出される炭酸ガス量の増加、酸素摂取量の増加の効果を得られることができます。通常時の換気量を安静時と最大運動時、運動効果で表にしてみました。運動を行うことで下記の表のように数倍から数十倍まで効果を得られることが出来ます。

トレーニングを継続して得られる効果として、1回換気量の拡大を図っていく事が可能です。水泳選手や素潜り漁師の方などは普段から呼吸を制限された状態で運動されている為、1回での換気量が拡大しております。無理のない範囲で運動を継続していく事で酸素を取り込む力が強くなります。また、換気量が上昇する事で肺の広がりや胸郭、肋骨周囲の動きが誘導されます。運動を続けることにより、酸素を取り込む力が強くなり、有酸素運動で出来る運動の幅も広がっていきます。

運動を行うことで、息切れが出現します。なぜ息切れが出現するかわかりますか? 1分間の換気量と酸素摂取量、炭酸ガスの排出量によって起こります。運動を実施すると全身に送るための酸素を取り込もうと呼吸数が増大します。より激しい運動になってくると1分間に出される炭酸ガスの量が多くなり、1回に吸える酸素の量を超えてしまい息切れを起こしてしまいます。もし息切れが強い場合だと、一度呼吸を整える必要があります。なぜ整える必要があるかというと、息切れを起こしている状態では、酸素が足りていない分を筋肉や血液から前借りしている状態になっているからです。もし、その状態で運動しても運動を継続することが困難で酸欠になってしまいます。ゆっくり呼吸を整えながら負荷量を下げた運動を検討していく必要があります。無理のない範囲で運動をやっていきましょう。

3)内分泌系・代謝系・消化器系
 皆様はホルモンと聞いて何を思い浮かべますか? よくアドレナリンなどは聞かれることがあると思いますが、その他にもたくさんのホルモンが存在しています。運動におけるホルモンの働きや自律神経の働きは即時的な効果やトレーニングを継続した時の効果と区別することは難しく、運動に合わせてホルモンの分泌や自律神経の調整がされています。運動で起こる反応を説明していきます。

運動により交感神経の働きが高まり、エピネフリンなどのホルモンが分泌されます。エピネフリンは脂肪酸やグリコーゲン、ブドウ糖とともにエネルギー源となります。エピネフリンは、酵素を刺激し化学反応を起こさせるように働きます。酵素が働くことにより、グリコーゲンはブドウ糖に分解されます。ブドウ糖が増加することで膵臓からインスリンが分泌されます。インスリンは筋のブドウ糖摂取を促進してくれます。運動中はブドウ糖などがエネルギーとして消化されるのでインスリンの分泌が抑えられるということになります。

脂肪組織はリパーゼという酵素では脂肪の分解を促進してくれます。また、エピネフリンとグルカゴンは脂肪細胞への働きを抑制してくれます。脂肪が分解されることで、脂肪酸の吸収も抑えられる為、中性脂肪等の減少やコレステロールの改善が図れるということになります。

軽い身体運動では、食物を胃から排出する運動が促進する傾向にあります。胃の運動を亢進させますが、胃液の分泌にはあまり影響は与えないと言われております。ただし、激しい運動後には胃酸の分泌が低下しています。なので、食事後には激しい運動など実施すると消化不良を起こす可能性がありますので注意が必要です。


普段の生活の中で私達の体の中で発生するエネルギーの75%が熱となります。熱産生は運動強度が高いほど大きくなり、運動時は安静時の10〜12倍の熱産生が起こります。運動時に体温は上昇し、体内の酵素活性が上昇します。また、筋肉等の柔軟性がえられ、運動に一層適するようになります。体温は運動強度に比例して高くなります。発汗は体温と皮膚温度の上昇につれて多くなります。激しい運動を続けた際に直腸内や筋の温度は40℃を超えることもあります。長時間、高温環境にさらされたり、激しい運動を続けたとき、熱喪失よりも熱産生が大きくなり体温は次第に上昇してしまいます。運動中に熱中症等になる可能性もある為、注意が必要となります。

4、まとめ

運動を実施することで筋肉だけでなく内臓機能は活発に活動しています。内臓機能がしっかり活動する事で新陳代謝を高めたり、正常な働きを促進する事ができます。もちろん健康の為にも内臓機能をしっかり保つことが必要になります。特に高血圧や糖尿病は重大な合併症を招く恐れがあります。運動を行い、健康を手に入れましょう。
ご相談ごと等あればお気軽にリハビリベース国分寺にご連絡ください。

参考文献

基礎運動学:第6版 中村隆一、斎藤宏、長崎浩

お花見で気をつけたい転倒リスク


はじめに


こんにちは、リハビリベースです。

温かくなりましたね!
冬の間は中々気力がわかなくて、という方も、したいことや目標が、たくさん頭に浮かんできているのではないでしょうか?

特にこの季節に話題になるのは、お花見です。

提灯が吊られた桜の画像


平安時代以降の古典では「花」と言えば桜を指す程に、古くから人々に愛され、春の代名詞と言える桜。街中でもその薄紅色がふとした時に目に入り、季節の移り変わりを感じさせてくれます。

桜を見上げてのんびりと春の陽気に浸る時間は、いつまでも大切にしたい、かけがえのない時間です。

ただ、リハビリ職の観点から見ていると時には少し、危なっかしさを感じる場面もあります。

足元は安全ですか? お酒、飲みすぎていませんか?

万が一のことがないよう、注意を払いながら、今年の桜も楽しんでください。


桜の樹の下には、転倒リスク


桜を見る時、意外と危ないのが足元です。
見上げた時にバランスを崩して、という理由もありますが、桜という木の特性も関係しています。

街中で、桜の木の根元がぐっと盛り上がっているところを見たことがある人は多いのではないでしょうか。

桜の根が地面に這っている画像


桜は地中の浅いところに根を張る樹木です。時には、周囲の舗装を破ってしまうことさえあります。

そのため、桜を見上げていると、根や、根に持ち上げられて歪んだ舗装に足を引っかけて、転倒してしまうリスクがあります。

桜を見る際には、自分のバランスと足元の安全を確保しましょう。

また、散った花びらの上に雨が降ると、自転車やバイクが滑りやすくなります。桜の散る頃にも油断せず、近くを自転車などが通る際には、きちんと距離を取りましょう。


桜の森の乾杯の下


「酒なくて何の己が桜かな」――酒のない花見は面白くない、という意味の川柳ですが、同じように思う方はどれだけいらっしゃるでしょうか。

アルコールは、健康問題を引き起こすリスクを高めます。例えば1日平均3合飲む人は、月に1~3回飲む人と比べて、1.6倍も脳卒中になりやすいことが分かっています。

それでもどうしても飲みたい! という方は、自分の体調や、周囲の方の言葉に、きちんと耳を傾けるようにしましょう。
高血圧や生活習慣によっても量は変化しますし、「1合までならいいですよ」という言葉に「ついつい」と飲み過ぎてしまえば、信用を失って、周囲の方も厳しく言うしかなくなってしまいます。

自分だけが気分良く酔っ払い、周囲にいる人はため息や呆れ顔。桜を肴にお酒を楽しむような粋人には、あまり似つかわしくない光景です。

以前、冬から春にかけての時期が旬の食材をご紹介いたしました。


お酒は控えて、旬の食材を使ったお弁当を片手にお花見をするのも、楽しみ方の1つと言えるのではないでしょうか。

普段は料理をしない、麻痺でできないという方も、小さなことから挑戦してみてはいかがでしょうか。料理は細かな動作が多く、手指の巧緻性、協調性のトレーニングになります。


おわりに


注意点はありますが、「お花見に行きたい!」という気持ちは大切にしてください。「もっと動きたい」「目標を達成したい」という気持ちは、リハビリをする上で、大きな力になります。

リハビリベースは、その目標を叶えるために、全力でサポートしています!


リハビリベースでのリハビリは、その日の体調を鑑みながらも、「今日もリハビリを頑張った」と思えるようなアクティブな内容です。他社よりも長い、1回90分間という時間も、人が集中して作業を行える時間を基準にしています。

保険内のリハビリでは物足りない、もっと動けるようになりたい、という方はぜひ、リハビリベースにお問い合わせください。


参考
「サクラの特性と根上がり」(グリーンインフラの東邦レオ https://greeninfrastructure.jp/support/knowledge/sakura_root/ 閲覧日3/18)
「飲酒と脳卒中発症との関連について」(国立がん研究センター  https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/261.html 閲覧日3/18)


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春を楽しむためのリハビリにオススメの旬の食材


はじめに

関東では梅も咲き始め、寒い中にも、いよいよ春の気配が強くなってきました。

暖かくなってくると体を動かしたくなりますね。
リハビリベースがある国分寺市には、お鷹の道や殿ヶ谷戸庭園など、散歩に向く場所がいくつもあります。
春にオススメなのは、武蔵国分寺公園です。旧国鉄・鉄道学園跡地に作られたこの公園では、桜を楽しめます。天気の良い日には東京スカイツリーが見えることもあるそうです。

スポーツや旅行、写真など、外に出る楽しみは様々です。せっかくですから、新しい趣味を探すのもいいかも知れません。


ただ、冬のうちに運動不足になってしまった場合には、体力が落ちていることもあります。
気持ちは逸りますが、まずは軽い運動や、栄養豊富な食事から始めることも大切です。

特に旬の食材は、他の時期に収穫したものに比べて栄養価に優れています。食材によっては、他の時期よりも栄養素が2倍、3倍も多いこともあります。
さらに味にも優れ、良いことづくめ!!!

技術発展のおかげで、ほとんどいつでも食べたいものを食べられる時代ではありますが、旬を意識して食材選びをすることで、食卓がもっと豊かになるかも知れません。

今回は、冬~春頃が旬の食材についてご紹介いたします。お弁当や今日のご飯のおかずにいかがですか?


栄養満点な中国野菜 チンゲン菜


中華料理で定番のチンゲン菜。実は野菜の中でも栄養素が豊富で、鉄、カルシウム、ビタミンA(βカロテン)、ビタミンC、カリウムなど、多様な栄養を摂取することができます。

特に、強い抗酸化作用があるβカロテンの含有量は、トマトやブロッコリーと比較すると、倍以上の差があります。抗酸化作用とは、物質を酸化させる力が強い活性酸素を抑える働きのことで、具体的な効果としては、ガンや生活習慣病、動脈硬化の予防などを期待できます。

さらに、βカロテンには目や皮膚の粘膜を健康に保つ働きもあります。
季節の変わり目は体調を崩しやすくなります。風邪の予防にいかがでしょうか。


筋トレにうってつけ ブロッコリー

ブロッコリーの画像


筋トレをする人たちの間で人気のブロッコリー。人気の理由は、豊富なビタミンと、野菜の中では多いタンパク質、ホルモンバランスを整えるジインドリルメタンなどの栄養素が含有されていることです。

ブロッコリーに含まれるタンパク質量は、他の野菜に比べると、10倍以上になることも。
タンパク質は、筋肉に限らず、臓器や毛髪、ホルモンなど、体のすべてを構成する重要な栄養素です。食事摂取量が低下してタンパク質が欠乏してしまうと、体力や免疫機能の低下などが起こります。筋トレ中に限らず、意識して摂取してほしい栄養素です。

抗酸化作用のあるビタミンCは、レモンよりも多く含まれています。ビタミンCは水に溶けやすく熱に弱いため、茹でずに、蒸して調理することで、より効率よく摂り入れることができます。

また、ビタミンB群も豊富に含まれています。ビタミンB群は、ビタミンCと同様に、疲労感や倦怠感を和らげます。「何となくだるい」「集中力が続かない」という悩みのある方にもオススメです。


栄養ドリンクにも使われる栄養素 アスパラガス

アスパラガスのベーコン巻きの画像


日本に最初に渡来したのは江戸時代と、意外と歴史の古いアスパラガス。最初は観賞用だったようですが、明治時代頃に食用になったようです。

特徴的な栄養素は、アスパラギン酸。その名前にも残るように、アスパラガスから発見された栄養素で、アスパラガスには特に多く含まれています。

アスパラギン酸は、筋肉疲労時にたまった乳酸をエネルギーに再利用することで、運動後の疲労回復を促進することができると言われています。栄養ドリンクに使われることもあるようです。

栄養が多く含まれているのは、穂先と、はかまと呼ばれる茎表面にある三角形の葉。アスパラガスにも水溶性のビタミンが含まれているので、調理の際は蒸したり、電子レンジの加熱がオススメです。

また、脳梗塞・脳卒中の予防が期待されるルチンという栄養素も含まれており、こちらは油脂と一緒に摂取することで、より効率良く栄養が吸収されます。炒めたり揚げたりするのも効果的です。
春のアスパラガスは柔らかく食べやすくなっているので、そのまま焼くだけでもおいしく食べられます。


まとめ



上記のブログでもご紹介しましたが、食事の基本は、バランスの取れた適量の食事です。「一汁三菜」も意識しながら、旬の食材で作った食事を楽しんでください。

嚥下の機能が落ちていて、今回ご紹介したような食材が食べられない、とお悩みの方は、言語聴覚療法に取り組んでみてはいかがでしょうか。
言語聴覚療法では言語だけでなく、「上手に噛めない」「上手に飲み込めない」のような、嚥下に関するお悩みのサポートも行います。


言語聴覚療法については、こちらの記事で、詳しくご紹介しております。
「もっと知りたい!」という方は、リハビリベースにお問い合わせください。

現在、無料体験のお問い合わせで予約が混み合っておりますが、皆様のライフゴールを叶えるお手伝いができるよう、誠心誠意ご対応いたします。


また、リハビリベースで一緒に、脳卒中の後遺症やパーキンソン病で悩む方々のサポートをしてくださる理学療法士・作業療法士を募集しております。

旅行に行ったことや、普段の生活で体が良くなったことを実感したというお話をされている時のご利用者様の表情は、見ているこちらも嬉しくなるような笑顔です。やりがいを求める方に、オススメの環境です。



参考
「都立武蔵国分寺公園」(東京都国分寺市公式ホームページ https://www.city.kokubunji.tokyo.jp/shisetsu/kouen/1005195/1004208.html 閲覧日2/20)
「食品成分データベース」(文部科学省 https://fooddb.mext.go.jp/ 閲覧日2/20 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年から出典)
「チンゲン菜は栄養野菜の王様?優れた成分・期待できる効果・食べ方のコツを管理栄養士が解説」(トクバイニュース https://tokubai.co.jp/news/articles/6045 閲覧日2/20)
「ブロッコリーの栄養素・タンパク質量を解説。栄養を逃さない調理のポイント・レシピも紹介!」(森永製菓 https://www.morinaga.co.jp/protein/columns/detail/?id=300&category=health 閲覧日2/20)
「なぜブロッコリーは筋トレ民に人気なのか?高タンパク質に注目【管理栄養士監修】」(MELOS https://melos.media/wellness/42938/ 閲覧日2/20)
「アスパラガスに含まれる主な栄養素とは?種類や選ぶ方法も確認」(イオン北海道eショップ https://es.aeon-hokkaido.jp/eshop/usefulinfo/detail?hny=2022020903 閲覧日2/20)
「アスパラギン酸」(わかさの秘密 https://himitsu.wakasa.jp/contents/aspartic-acid/#:~:text=アスパラギン酸は、カリウムや,させる効果を持ちます。 閲覧日2/20)
「L-アスパラギン酸」(日本理化学研究所 https://www.nipponrika.co.jp/aminolist/l-アスパラギン酸/ 閲覧日2/20)
「抗酸化による老化防止の効果」(健康長寿ネット https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/rouka-yobou/kousanka-zai.html 閲覧日2/20)
「アスパラガス」(Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/アスパラガス 閲覧日2/20)