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年々厳しさを増す暑さ。熱中症を防ぐため、今や「クーラー(エアコン)」は夏に欠かせなくなりました。東京都では今夏、物価高などの不安からエアコンの利用を控えることによる熱中症を予防するために、夏季4か月間に渡って、水道代基本料金の無償化も行われます。
しかし、必要不可欠となった一方で、エアコンは苦手という声も耳にします。
「冷えすぎて身体がだるくなる」
「風が身体に直接当たるのが苦手」
「外との温度差で、体調を崩してしまう」
暑さ対策はしなくてはならない。けれど、その代わりに、エアコンの不快さを我慢しなくてはならない。
そんなジレンマにお悩みの方に今回は、エアコンによる不快感を抑えながら、ご自身の体質や状況に合わせて、快適さを保つための工夫をお伝えいたします。エアコンとの付き合い方を考え、今年の夏も健やかに、心地よく乗り切るためのヒントが見つかりましたら幸いです。
エアコンによる不快感の原因は、もしかしたら「クーラー病(冷房病)」と呼ばれるものかも知れません。
クーラー病とは、エアコンによって身体が過度に冷やされることや、屋内外の気温差に身体が順応しきれず、自律神経が混乱することで引き起こされる様々な症状のことです。
あくまで通称であり、正式な病名ではありませんが、自律神経は体温調節、発汗、血圧、心拍数、消化吸収、免疫機能など、身体機能を様々な面から支えているため、不調になると、手足の冷え、頭痛、だるさなど多岐に渡る症状に悩まされる方が、多くいらっしゃいます。
クーラー病の場合は第一に、身体が感じる気温差が大きくなり過ぎないようにすること。第二に、自立神経を整えることが重要になってきます。
気温差を調整する工夫については、後ほど「対策の具体例」でご紹介いたします。
自律神経を整えるには、「朝日を浴びて体内時計を整える」「軽いストレッチをする」「夜はリラックスできる環境で過ごす」などの、いわゆる「規則正しい生活」が大切です。
クーラー病の他には、「乾燥」が不快感の原因になっていることもあります。
エアコンを使用すると、室内の空気を冷やす過程で、室内の水分が結露して放出されるため、湿度が下がります。夏場は基本的に湿度が高いのですが、水分不足や、風が直接肌に当たる環境、長時間のエアコン運転などによって、乾燥を感じることがあります。
乾燥していると、ウイルスへの抵抗力も弱るため、夏風邪やそれに似た体調不良を引き起こす場合もあります。
乾燥には加湿器の使用も効果的ですが、「エアコンの設定を見直す」ことも大切です。
なお、「喉が痛くなる」という場合には、エアコンの内部に発生しているカビや、部屋に舞うホコリが原因である可能性も考えられます。エアコンや部屋の清掃も検討してみてください。
基本的なことではありますが、まずはエアコンの設定を見直すことが大切です。
多くの場合、エアコンには「冷房」と「除湿」の2つのモードがあります。主な違いは、温度と湿度のどちらを優先するかで、動く時の基本的な仕組みは変わりません。
※メーカーや機種によっては、風量の違いや、再熱除湿方式による適温の維持といった特徴があります。
快適さを保つためには、この2つのモードを状況に合わせて、適切に切り替えることが大切です。
例えば、除湿の場合は湿度が目標値になるまで運転されるため、長時間使用していると、部屋の温度が必要以上に下がってしまうことがあります。
また、弱冷房除湿という方式で除湿しているエアコンでは、冷房よりも冷たい空気が排出される場合もあり、直接風が当たる場所にいると体がどんどん冷えていってしまいます。
こういった場合は、除湿がある程度できたら、冷房に切り替える方が、楽に気温を維持できます。
反対に、冷房で温度を下げても、湿度が高いままであれば、不快感を覚えるでしょう。
基本的には「冷房」「除湿」という名称の通り、温度が気になる時には「冷房」、雨が降っている時など湿度が気になる時には「除湿」を使用するのがオススメです。
自分の体感では設定に迷ってしまう、という方は、温湿度計を設置すると設定しやすくなります。一般に、人が快適に感じる室温は25℃~28℃、湿度は50%~60%とされています。
また、見落とされがちなのが、風向きと風量です。風向きを変更したり、風量を弱めたりして、冷たい風が身体に直接当たらないようにすると、冷えを防ぐことができます。それでは充分に室温が下がらない、という場合には、扇風機を併用して空気を循環させる方法もあります。
商業施設や会社などのエアコンの設定を自由に変えられない場では、ストールやカーディガン、長袖を着るのも、一つの方法です。
実は長袖は、素材や色選び、その日の気候によっては、半袖よりも快適に過ごせることがあります。
長袖を着る利点の1つ目は、肌の表面温度の上昇を防ぐことです。長袖は直射日光を妨げるため、特に日差しの強い日には、意外にも効果的なのです。白や黄色、赤は光を反射するため、より効果を感じやすくなります。また、黒には(熱を吸収するため暑くはなりますが)紫外線カット効果があります。
利点の2つ目は、気化熱の発生です。気化熱とは、水分が蒸発する際に周囲を熱を奪うことです。吸湿・吸水性や速乾性の高い素材を選べば、汗を吸収・蒸発させて、体温の上昇を抑えることができます。
半袖は風が吹けば涼しいのですが、腕の部分で汗を吸収できないため、ベタつきが不快感に繋がります。
重ね着をする場合には、首や足首といった、大きな血管が通っている場所を温めておくと、身体全体の体温が下がりにくくなります。
また、お腹も冷えやすく、体調を崩す要因となりやすい箇所です。冬用に比べて薄手な夏用の腹巻きも販売されているので、自分の体に合うものを探してみてはいかがでしょうか。
今年は異例な早さの梅雨明けで、例年よりも猛暑が長く続くと予想されています。
屋内では冷房対策をし、屋外でも、日傘や水分補給を欠かさずにお過ごしください。
猛暑の中でもリハビリを続けたいという方には、リハビリベースでのリハビリがオススメです。リハビリベースでは、屋内でできる快適なリハビリを提供しています。
見学・体験も受け付けておりますので、ぜひお問い合わせくださいませ。
参考
「熱中症予防に効果的な服の色は?
表面温度は20℃の差」(ウェザーニュース https://weathernews.jp/s/topics/202108/050255/ 閲覧日2025/6/19)
「半袖よりも長袖のほうが涼しい? 日焼けは体にいい? 医師が解説」(J-WAVE https://news.radiko.jp/article/station/FMJ/33214/ 閲覧日2025/7/2)
「冷房病危険度チェック」(大正健康ナビ 金子勲 https://www.taisho-kenko.com/check/286/ 閲覧日2025/7/2)