お知らせ・ブログ
営業時間 9:00~18:00月~金(定休日:土日祝祭日)
042-401-0890お知らせ・ブログ
災害大国と言われる日本ですが、皆様は、災害への備えはいかがされていますか?
9月1日は「防災の日」と制定されています。制定されたきっかけは、1959年9月26日にあった、伊勢湾台風です。死者4700人、行方不明者401人、傷者3万8917人と、この台風は甚大な被害をもたらしました。
これを教訓に、地震や風水害に対する心構えを育成するため、歴史に残る大地震である関東大震災が起こった同月9月の1日に制定したそうです。
また、9月1日頃は、暦の上では「二百十日」に当たります。二百十日とは、立春から数えて二百十日日目のことで、稲の開花時期でありながら台風襲来の時期と重なるため、農家の方々にとっては「厄日」とされてきたそうです。
今年も7月の終わりに、カムチャッカ半島で大きな地震が起こり、津波警報が発令されました。
いつ、どこで、どんな災害が起こるか、誰にも予測することはできません。
リハビリに励む・リハビリを検討中の皆様は、病気や事故のあとに日々の生活を再構築する中で、災害への備えについては、どのようにされてきたでしょうか。
災害時には、誰もが日常とは異なる対応を迫られます。それはリハビリ中であっても例外ではありません。非常時でも、ご自身の体の状態を維持し、安全を確保するためには、日々の備えが不可欠です。
「防災の日」を機に、今一度、ご自身の備えを見直してみませんか?
高血圧や心臓病などの持病で、普段から薬を服用されている方は、備蓄の薬を見直してみましょう。最低でも3日分、できれば7日分の薬の用意があると、非常時でも心強いです。
また、お薬手帳のコピーなど、お薬手帳の内容が分かるものがあると、さらに安心です。
2011年の東日本大震災では緊急の措置として、医師からの処方内容が分かり、慢性疾患に係る薬の場合には、処方箋なしでの保険調剤の取り扱いが行われました。
処方内容の確認は、医師への電話やメモ、あるいは薬の包装でも可能でしたが、お薬手帳があると、より迅速な診察が可能だったそうです。
緊急時には、流通の混乱などで、いつもの薬がすぐに手に入らない場合もあります。代替の薬の処方なら可能という場合もありますから、お薬手帳にアレルギー歴や副反応歴を記載して分かるようにしておきましょう。
最近ではスマートフォンで管理できるお薬手帳もあります。避難時に紙のお薬手帳を持てなかった場合でも確認することが可能ですが、非常時にはインターネットが繋がりにくくなったり、電気の供給が不安定になることもあります。
一つの方法を過信せず、色々な場所、色々な方法で管理することが、危険回避の基本です。
東京消防庁によれば、地震発生時に起きた怪我の3~5割は、家具が倒れたり物が散乱することが原因だったそうです。
脳梗塞後遺症などで足腰に不安を感じている方や、杖や歩行器、車椅子を利用している方の生活動線は、非常時にも安全を確保できるよう、普段の生活だけでなく、災害時のことも考えながら慎重に検討する必要があります。
家具や物が自分に当たることによる怪我だけでなく、家具などによって普段の移動経路が塞がれてしまい、非常に危険な状況に陥ることもあります。扉が塞がれてしまえば、避難自体が難しくなります。また、避難に時間がかかることで、津波や火災などの二次災害に見舞われることもあります。
そういった事態を防止するためには、普段から移動経路の付近に物を置かない、家具を固定するといった工夫が必要です。経路に窓がある場合には、ガラス飛散防止フィルムの貼り付けも大切です。
夜間の災害に備えて、懐中電灯も手の届く範囲に置いておきましょう。
しかし、充分に対策をしていても、不測の事態は起きます。身動きが取れなくなっても家族などに助けを求められるよう、連絡手段の確保も大切です。携帯電話の充電は常に確保し、モバイルバッテリーのような、停電が起きた時でも使える手段があると安心です。
機種にもよりますが、スマートフォンには、懐中電灯やラジオのような、緊急時にも役立つ機能も備わっています。いざとなったら自分で自分の身を守れるよう、使い方を確認しておきましょう。
普段の生活もあるため、全ての危険を排除しておくのは難しい、と思われる方もいらっしゃるかも知れません。その場合は、災害による被害を失くすのではなく、最小限に減らす「減災」の意識で見直すと、出来ることが見えてくるかも知れません。
避難所へ行くことになった場合のことも、具体的にシミュレーションしておくと、防災の意識がより高まります。
避難所までの移動手段や避難経路は、いつも使っている手段や道であっても、「災害」という角度から見てみると、また違った側面が見えることがあります。
例えば、2018年に起きた大阪府北部の地震で最も話題になったのは、ブロック塀の倒壊です。外観上では丈夫そうに見えても、内部の鉄筋が経年劣化によって、脆くなっていることがあります。
大阪府北部地震をきっかけに、ブロック塀への耐震診断への義務付けがされ、自治体では撤去費用の補助などが行われています。
ですが、危険なのはブロック塀だけとは限りません。道路の冠水で道が使えなくなったり、台風などで風が強い際は、瓦屋根が飛んだり、普段は庭に置かれている植木鉢が転がったりといった不測の事態も考えられます。
外に出て体を動かすついでにでも、いつもと異なる視点で、道路を見てみてください。
また、2021年、災害対策基本法の改正が行われ、高齢者や障害者などの避難行動要支援者に対して、個別避難計画の作成を行うことが、市町村の努力義務とされました。こちらは、避難先や避難の支援方法、支援者などの情報を前もって決定しておくことで、防災意識、対応力を高めることを目当てに作成されます。
自治会や民生委員、ケアマネージャーなど、誰が主体となって避難計画を作成するかは、自治体によって異なるようです。分からなければ、自分の住む地域ではどのような状況になっているか確認することから、初めてみてはいかがでしょうか。
当院では、体験リハビリを行っております。契約の前にお身体の評価などをさせていただくことによって、今後のリハビリの計画や、どのような点を鍛えていくかを、より具体的にお伝えすることが出来ます。
お気軽に、お問い合わせください。
連絡先
<お問い合わせ>
TEL | 042-401-0890 (月〜土 9:00〜18:00)
メール | https://reha-base.com/contact.html
公式LINE | https://lin.ee/NsDFEem
参考
「防災の日と二百十日」(東京消防庁 https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/learning/elib/qa/qa_59.html 閲覧日2025/8/22)
「【防災対策してますか?】災害時の薬剤師の知られざる役割と、お薬手帳の重要性」)(NiCOMS https://nicoms.nicho.co.jp/news/20230929-01/ 閲覧日2025/8/22)
「平成23年東北地方太平洋沖地震及び長野県北部の地震の被災に伴う保険診療関係等の取扱いについて」(厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r985200000163qk.html 閲覧日2025/8/22)
「地震時の危険」(東京消防庁 https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/bou_topic/kaguten/danger.html 閲覧日2025/8/22)
「避難行動要支援者の避難行動支援に関すること」(内閣府防災情報のページ https://www.bousai.go.jp/taisaku/hisaisyagyousei/yoshiensha.html 閲覧日2025/8/22)