-ロボットリハビリー
ロボットリハビリは進化しており、代表格と言えばHAL®です。
リハビリに進化をもたらす可能性が高い最新のリハビリ機器としてメディアでも多く取り上げられています。
実際に私も病院時代に体験しました。
自分の動きに合わせてロボットが歩行をサポートしてくれる。そんな感覚がありました。
しかし、屈曲と伸展のサポートはあるが回旋系が苦手かな。と思いました。
そして、装着にも時間がかかります。
1回1回関節の軸に合わせて長さなど調節するからです。
そのため、1人では時間がかかり、セラピストが2人必要でした。
また、十分な歩行練習をするには広さが必要です。
それを補うようにランニングマシンを使って歩行介助を行っているところもありますが、無いところでは平行棒の中、または2人介助など問題点があります。
また、実は保険適応されている疾患は脊髄性筋萎縮症、球脊髄性脊髄萎縮症、筋委縮性側索硬化症、シャルコー・マリートゥース病、遠位型ミオパチー、封入体筋炎、先天性ミオパチー、筋ジストロフィーと診断されている方です。さらに体重は40~100㎏ 身長は150~180㎝程度であり、大腿長、下腿長、腰幅など身体サイズが合う方が利用できます。
あれ?脳血管疾患は??
と思った方も多いのではないでしょうか。
まだ、保険適応になっていません。
つまり、麻痺などの後遺症に対して十分なエビデンスが構築されていないのです。
そのため、片麻痺の方に利用し、歩行改善したケースの報告もある一方で、上手くいかなかったケースもあるようです。
それは、私見ではありますが
・回旋の動きのサポートが不十分
・ロボットを付けて日常生活をしない
と考えられます。
実際にHAL®を使用していたが、使用しなくなった自費リハビリ施設を知っています。
メリットとして、ロボットリハビリはどんな方が担当になっても、一定の効果は得られると思います。
しかし、
① 着脱に時間とマンパワーが掛かる
② 回旋運動の補助が無く、充分な歩行練習ができない
③ 生活場面に反映されにくい
など
課題もあるようです。
時間は有限です。
最短で目標達成するためにも、しっかりと動かすことが重要です。
ロボットリハビリも憧れますが、結局のところセラピストのマンツーマンの施術が一番効果的と思います。
道具を使う、使わない、メリット、デメリットを把握したうえで最善の選択をすることがセラピストの技術力・判断力になると思います。
リハビリベースのように90分のマンツーマンリハビリでアクティブに行う、ムーブメントエクササイズ、随意運動と電気刺激を合わせたリハビリなどがロボットリハビリを超える効果があります!