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変形性膝関節症とそのリハビリについて

変形性膝関節症とそのリハビリ

 
【目次】

●膝関節の構造
●変形とは
●変形性膝関節症の症状
●変形性膝関節症のリハビリは運動療法が大事!?
●変形性膝関節症のリハビリはどこで行うのか
●参考文献

 
【膝関節の構造】

膝関節は大腿骨(太ももの骨)と脛骨(脛の骨)、膝蓋骨(お皿)の3つの骨で構成されている関節です。
それぞれの骨の接触する面には関節軟骨というものに覆われ骨の摩耗の軽減や関節のスムーズな動きを出すための役割を担っています。
また、大腿骨と脛骨の関節面の間には半月板があり、主にクッションの役割を果たしてくれています。
さらに関節を安定させる為に、関節包や十字靭帯、側副靱帯といったもので補強されています。

 
【変形とは】

上記したこれらの組織の変性・摩耗・破壊が生じ、それに続発する関節辺縁・軟骨下骨における骨の反応性増殖(病原と闘う反応)を伴う関節構成体の慢性退行性疾患を変形性関節症と言います。
つまり、関節軟骨のみに変性が起きるわけではなく、関節周囲の骨組織を含んだ変化というわけです。
症候性の変形性関節症の発症率は膝で1.6~9.4%、特に高齢者では10~15%、変形性股関節症で0.7~4.4%変形性手関節症で2.6%とされており、膝関節で発症率が高いです。また、変形性関節症の発症は年齢と強く関係しており、女性で発症率が高いことが知られています。(※1)

 
【変形性膝関節症の症状】

変形性膝関節症では、患部の痛みや腫れなどの炎症反応、関節可動域制限・筋力低下が多く見られます。
またこれらの症状により日常生活動作や仕事、趣味などへの悪影響が少なくありません。
関節内には滑膜という組織があり関節液(関節の潤滑油)の産生や吸収を行ってくれます。
骨や軟骨、その周辺組織の変性・摩耗・破壊による刺激で滑膜が炎症を起こし痛みが生じたり、過剰な関節液が貯留することにより関節の腫れを引き起こしていきます。
膝の腫れが原因となり、可動域制限や筋力低下に繋がることも多いです。
変形性膝関節症が進行することにより、痛み以外にも可動域制限や筋力低下が多く見られます。
痛みが出るようになると、安静にしたり外出を控えたりするなど身体を動かさなくなりがちです。すると膝周囲の筋力が低下し関節への負担が増え、症状が悪化するという悪循環に陥ります。
また、不動により膝周囲の組織や大腿部・下腿部の筋肉が硬くなり可動域制限に繋がってしまいます。

 
【変形性膝関節症のリハビリは運動療法が大事!?】

変形性膝関節症に対するリハビリは運動療法が推奨されています。
ただマッサージだけするリハビリとは違い、運動を行うことが非常に大切です。
国際変形性膝関節症学会や日本整形外科学会、米国整形外科学会が発表したガイドラインでは、変形性膝関節症の治療における運動療法の中でも「関節可動域訓練」「筋力強化訓練」「有酸素運動」の3つを行うことを推奨しています。(※2,3,4)

 
【変形性膝関節症のリハビリはどこで行うのか】

総合病院や整形外科クリニックのリハビリなどの医療保険を使用した施設、または訪問リハビリ、通所リハビリなどの介護保険を使用した施設といった様々な場所でリハビリが行えます。
中にはトレーニングジムや高齢者向けのトレーニング施設などで自主的にリハビリをされている方も多いと思います。
しかし、医療保険や介護保険を使用しながらのリハビリには時間や期間の制限がありますし、今後も様々な制限が設けられる可能性もあります。
また、自主的に行うリハビリでも「どんなリハビリを行えばいいのか」「どんくらいまで負荷をかけていいのか」「痛みがあっても運動していいのか」など悩むことがたくさんあると思います。

そんな中、リハビリベース国分寺では期間や時間の制限がなく、また患部のリハビリだけではなく全身状態を見ながらケア・リハビリ・トレーニングを行っていくことができますし、自宅で行える運動指導まで丁寧にご提案していきます。
また当施設では経験豊富で確かな知識と技術を身につけた理学療法士が在籍しております。
この様な事でお困りの方、一度リハビリベース国分寺の体験や見学に来てみませんか。
私たちが皆様のお悩み解決の為、全力でサポートしていきます。

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【参考文献】

※1:斉藤秀之 加藤浩.極める変形性膝関節症の理学療法~保存的および術後理学療法の評価とそのアプローチ~.文光堂.2014
※2:Zhang W, et al (2008). OARSI recommendations for the management of hip and knee osteoarthritis, Part II : OARSI evidence-based, expert consensus guidelines. Osteoarthritis Cartilage, 16, 137-162.
※3:津村 弘(2017).「変形性膝関節症の管理に関するOARSI勧告OARSIによるエビデンスに基づくエキスパートコンセンサスガイドライン(日本整形外科学会変形性膝関節症診療ガイドライン策定委員会による適合化終了版)」『日本内科学会雑誌』106(1), pp75-83.
※4:Treatment of Osteoarthritis of the Knee – 2nd Edition.
https://aaos.org/globalassets/quality-and-practice-resources/osteoarthritis-of-the-knee/osteoarthritis-of-the-knee-2nd-editiion-clinical-practice-guideline.pdf

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