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「春と言えば?」
そう問いかけられたら、どのような答えが思い浮かぶでしょうか。
「桜」「新生活」など、人によって答えは様々かと思います。寒い冬を抜け、暖かくなってくるため、明るいイメージを持つ方が多くいらっしゃるでしょうか。
ですが、そんな中で、「花粉症」がまず思い浮かぶ方も、少なくないのではないでしょうか。
花粉症に罹患している方は年々その数を増しており、民間の調査ではありますが、2019年時点でおおよそ2人に1人以上、つまり日本人の過半数が花粉症であると推定されました。
花粉症にかかる医療費は年間約3600億円。国民病と呼ばれ、主な原因であるスギの削減が政治家の公約となる程に、多くの方の関心を集める問題となっています。2026年の3月にも農水相が、現在あるスギをより花粉が出にくい品種に植え替えていく方針を打ち出しています。
また、春に出やすい体調不良としては、近年では「寒暖差アレルギー」という言葉も言われるようになりました。
こちらは厳密にはアレルギーではありませんが、アレルギー反応に似た症状が出るため、急激に気温の上がるこの時期は、悩む方が増えるようです。
日常生活やリハビリに向かう道中でアレルギー的な症状を感じると、疲労感などをより強く感じてしまい、リハビリへのやる気にも悪影響があるかも知れません。
そういった悪影響を極力受けないようにするには、今が無理がきく時なのか、薬などで対処が出来るのか、運動などの生活習慣によって改善出来るのか、などを判断するため、まず、自分の体の状態を知ることが大切です。
今回は花粉症も含む、春に出やすい体調不良についてご紹介いたします。
少し疲れが出てきたなと思ったら、読みながら、自分の身体に目を向けてみてください。
春に特に目立つ、代表的な体調不良と言えば、「花粉症」です。
そもそも「花粉症」とは、花粉に対するアレルギーを指します。
アレルギーとは、本来であればウイルスや細菌などから身を守るはずの免疫システムが、過剰に反応してしまい、ヒスタミンなどの化学物質を放出することで様々な症状を引き起こすことです。
遺伝によって元々アレルギーになりやすい体質であることもありますが、生活環境や食生活、ストレス、大気汚染なども、アレルギーの発症や悪化に影響を与えると言われています。
「今まで平気だったのに、急に花粉症になった」という方もいらっしゃいます。これは、長年の花粉への暴露が蓄積され、ある時点で免疫システムが「敵だ」と認識し始めたためです。いわば、コップに水が溜まり続けて、あふれ出したような状態です。
特によく聞く花粉症の原因はスギですが、他にも、ヒノキ、ブナ目カバノキ科(ハンノキ、シラカンバ、オオバヤシャブシ)、イネ科(カモガヤ、ハルガヤなど)の花粉も花粉症の原因となります。
花粉症になりやすい地域もあります。ウェザーニュースによる調査によれば、実は東京は、花粉症だと自覚している人の割合が、全国でも5位。このランキングは花粉の飛散量と相関があるようです。
また、それ自体が鼻や喉の粘膜を刺激するだけでなく、花粉症を悪化させるものとして、「黄砂」があります。
黄砂は3月から5月にかけて、中国大陸から飛来する砂のことです。
黄砂そのものも刺激になりますが、黄砂に付着したPM2.5や化学物質が、鼻やのどの粘膜を刺激します。
ハウスダスト・ダニアレルギーも注意したいアレルギーです。双方とも通年性のアレルギーではありますが、冬の間に室内に溜まったダニの死骸やフン、ホコリが、衣替えや大掃除で舞い上がることがあります。
こうしたアレルギーへの対策として、まず意識したいのは「アレルゲンを遠ざける」という物理的な工夫です。
外出時には表面がツルツルとした花粉のつきにくい素材の上着を選び、帰宅した際は玄関前で服を払い、すぐに洗顔やうがいで花粉を落とすといった小さな習慣が、症状の緩和に繋がります。また、花粉や黄砂の飛散が多い日は窓を開けるのを控え、洗濯物を部屋干しにするなど、家の中を「安全な場所」に保つことも大切です。
それと同時に、私たちの体が本来持っているバリア機能を守ることも忘れてはいけません。空気が乾燥していると鼻や喉の粘膜が傷つき、刺激を受けやすくなってしまうため、こまめな水分補給や肌の保湿で潤いを保つことを心がけましょう。
また、こうしたセルフケアだけでなく、医療機関に相談してご自身に合ったお薬を活用することも非常に効果的です。最近では眠気の出にくいお薬や、症状が出る前から服用することで発症を遅らせる「初期療法」や「舌下免疫療法」など、選択肢も増えています。
「毎年のことだから」と我慢しすぎず、専門的なケアを取り入れることで、この季節の過ごしやすさは大きく変わります。
外からの刺激を最小限に抑える準備が整ったら、次に目を向けたいのが、春特有の激しい気温差による「体への負担」です。
「花粉症みたいな症状が出るけれど、色んな対策をしても効果が薄い」という方は、寒暖差アレルギーかもしれません。
正式には「血管運動性鼻炎」と呼ばれ、気温差が7度以上あると症状が出やすくなります。朝晩の気温差が大きい春は、特に起こりやすい時期です。
花粉症との大きな違いは、アレルゲン(アレルギーの原因物質)がないことです。気温の急激な変化に自律神経がうまく対応できず、鼻の粘膜の血管が過剰に反応してしまうことで、くしゃみや鼻水が出ます。目のかゆみはほとんなどく、透明でサラサラした鼻水が特徴です。
寒暖差アレルギーの対策は、自律神経を整えることと、急激な温度変化を避けることが中心になります。
温度調整しやすい服装(重ね着、カーディガンなど)や、マスクで鼻の粘膜を保護・保温、規則正しい生活で自律神経を整える、適度な運動で自律神経のバランスを改善、十分な睡眠。こういった対策があります。
特に、適度な運動は自律神経を整える効果があるので、寒暖差アレルギーの症状軽減に役立つ可能性があります。リハビリ中の方は、「体調が万全でないから休む」のではなく、無理のない範囲で体を動かし続けることが、結果として不調を和らげる近道になります。
ここまでご紹介してきたように、春に起こりやすい体調不良には、花粉や寒暖差といった外からの影響だけでなく、自律神経の乱れや生活環境の変化など、さまざまな要因が関係しています。
そのため、「これをすれば必ず良くなる」という方法が一つあるわけではなく、ご自身の体調やその時の状態に合わせたケアが大切になります。
そのため当院では、そのような体調の変化にも配慮しながら、通年で空調や空気清浄機を稼働させ、リラックス出来るような空間づくりを行い、安心してリハビリに取り組んでいただけるよう心がけています。
また、マンツーマンでリハビリを行う理学療法士も、お一人おひとりのその日の体調に合わせてリハビリを進めていきます。
「いつもと少し違う気がする」「今日は少し調子が出ない」といった小さな変化でも、遠慮なくご相談ください。状態に応じて、内容を調整しながら進めていくことができます。
春は過ごしやすい季節である一方で、体にとっては変化の多い時期でもあります。
無理をせず、ご自身のペースを大切にしながら、日々を過ごしていきましょう。
参考
「花粉症の治療法最前線」(一般社団法人耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 https://www.jibika.or.jp/owned/contents3.html 閲覧日2026/4/7)
「2人に1人以上が花粉症、すでに過半数が発症も対策は遅れ気味」(ウェザーニュース https://jp.weathernews.com/news/45731 閲覧日2026/4/7)
「2人に1人が花粉症!? 最も発症しにくい県とは」(ウェザーニュース https://weathernews.jp/s/topics/201903/180165/ 閲覧日2026/4/8)