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健康を願う節分の工夫! 安全に恵方巻を楽しもう!


はじめに


こんにちは、リハビリベースです。

2月には節分が控えていますね。

行事ごとでは、「」も大きな楽しみの一つ!

節分の「食」と言えば「恵方巻」を思い浮かべる方も多いと思いますが、研究によれば実は恵方巻は、大正~戦前以降、関西の商人たちによって広められた、比較的新しい文化だそうです。
節分に食べる巻き寿司に「恵方巻」という名前をつけたのも、セブンイレブンのようです。
※諸説あります。

あまり歴史のない風習ではありますが、現在のように全国に恵方巻文化が広まった理由の裏には、本格的な年中行事からは縁遠くなっても、行事の気分は味わいたいという人々の気持ちもあったようです。

2025年の恵方は西南西です。
せっかくですから、年中行事を楽しみたいですね。

子どもが鬼に向かって豆まきしている画像


ただし、昨年も消費者庁から注意喚起があったように、恵方巻には窒息の危険性もあります。

特に、脳梗塞や脳出血の後遺症などで食べたり飲んだりがしにくい摂食嚥下障害の方には、注意と工夫が必要です。

恵方巻を食べる時の工夫


恵方巻の有名な食べ方は「一本の太巻きを、恵方を向き、願い事をしながら無言で食べる」というものでしょう。
この食べ方には行事らしさもありますが、丸かじりすれば当然、窒息のリスクがあります。嚥下能力が低下している場合には、安全に食べられるような工夫が必要です。

例えば、食べる時の姿勢を気にしたことはありますか。
「しっかり地に足をつけて背筋をのばす」
このような、嚥下能力を最大限に発揮できる姿勢づくりが大切です。

また、口の中はきれいですか。義歯を使っている方は、しっかり安定しているか、いま一度確認してください。
咀嚼が弱い人は、口に食べきれないものが残りがちです。決してほおばったり、水などで流し込んだりせずに、ひと口ひと口、しっかりと食べてくださいね。


恵方巻を調理する時の工夫


ひと口の量が気になる方は、きちんと切りましょう。
行事ごとだから普段と違うことがしたい、という気持ちがあるのなら、飾り巻き寿司にしてみるのはいかがでしょうか。切ること自体を楽しむことができます。

節分の鬼を模した巻き寿司の断面の画像


食卓が一気に華やぎますね!(੭˙꒳​˙)੭⋆。˚✩



また、食材への工夫もしてみましょう。
巻き寿司に使われる海苔は、厚みがなくて噛み切りにくい上に、湿ることでより喉にはりつきやすくなっています。
その対策のため、海苔の代用品として、薄焼き卵を使う家庭もあります。

海苔を薄焼き卵で代用した巻き寿司の画像


明るい色合いで、お祭り気分もより味わえます。


最近広まった風習ということもあってか、恵方巻には様々にオリジナルな具材や食べ方が生まれているようです。
他の家庭での食べ方を聞いてみたり、自分の食べ方を発信することで、それがまた流行になっていくかも知れません。


「食べる」の改善 言語聴覚療法


工夫もいいけれど、食事を不安なく、もっと楽しみたいという方へは、言語聴覚療法をオススメします!

言語聴覚療法という名称からは、話す、聞く、などの言葉や、コミュニケーションのリハビリを想像されるかも知れません。

それもリハビリ内容の一つですが、それだけでなく、実は「上手に噛めない」「上手に飲み込めない」のような嚥下障害も対象となっています。

姿勢や意欲、口の中の機能や飲み込みの機能といった身体の機能を高めることによって、恵方巻だけでなく、普段の食事の場面にみられる不安から改善が見込めます。



より詳しく知りたい方はこちら
言語聴覚療法(Speech Therapy)とは



リハビリベースでも昨年から、言語聴覚士(ST)による言語療法プランを開始しています。


リハビリベースでは個人個人の目標達成をお手伝いする、オーダーメイドのリハビリを行っております。

「もっと食事を楽しみたい」というお悩みにも「自分らしい喋り方を取り戻したい」というお悩みにも精一杯お答えしますので、まずはご相談ください。

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おわりに


「はじめに」では恵方巻について紹介しましたが、では、「豆まき」の歴史についてはご存知でしょうか。

豆まきは、「追儺ついな」という行事が元になっています。追儺は中国から伝わり、日本で疫病が流行したことをきっかけに、平安時代から行われていました。

その目的は今と変わらず「病気を引き起こす鬼を追いやる」こと。

人々が鬼を追い払う光景が、平安時代からもう1300年以上も続いていると思うと、不思議な気分になりますね。

ただし、そこに「豆まき」が追加されたのは、室町時代頃でした。
通説では、豆が五穀のうちの一つで神聖なものとされていたことや、音が「魔滅(まめ)」に通じることが理由のようです。

平安時代からの伝統的な形式を残しながらも、時代に合わせて豆まきや恵方巻などの新たな文化も組み込んで行事を楽しむ光景には、病を克服したいという人々の強い気持ちと、人間のたくましさが、同時に現れているように思います。

健康に長生きして、次の世代へと、この文化を引き継いでいきたいですね。

参考資料
沓沢 博行(2009)「現代人における年中行事と見出される意味 : 恵方巻を事例として(<特集2>現代社会と民俗)」『比較民俗研究』23,p131-151( https://tsukuba.repo.nii.ac.jp/record/18619/files/11.pdf)



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