60代女性 変形性股関節症による慢性疼痛・歩行障害 ~また外で歩けるようになりたい!!~
60代女性 変形性股関節症による慢性疼痛・歩行障害
~また外で歩けるようになりたい!!~
今回のブログでは当施設にお越しいただいていた、60代女性の変形性股関節症による慢性疼痛で歩行障害などを呈した事例についてご紹介していきます。
【目次】
●事例紹介
●初回体験リハビリ時の状況
●リハビリ内容
●リハビリ結果
【事例紹介】
約5年前、犬の散歩中に右股関節痛を発症。以降、徐々に右股関節の痛みが強くなっていき、歩く際に足を引きずるようになってしまいました。痛みが強くなってから、両手に支えがないと歩けない状態にまで悪化し、屋内だけでの生活が中心となり外出はほとんどしなくなりました。発症前は1日7000歩程歩き、畑仕事をしていてとてもアクティブに生活されていたそうです。
そんな中、このように右股関節を痛めてしまい、今まで行えていた生活が出来なくなったことにすごく落ち込んでいました。また、長時間座れないことで病院受診も出来ず、すごく悩まれていたそうです。
発症から約5年、リハビリベース国分寺を介護職員から紹介され、『また外を歩けるようになりたい!!』という目標に向かってリハビリ開始となりました。
年代
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60代 女性
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疾患名
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変形性股関節症(右股関節)
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発症からの期間
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約5年
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主症状
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右股関節痛による日常生活動作障害(主に歩行)
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通所期間
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6カ月間(週1回ペース)
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リハビリ目標
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また外を歩けるようになりたい
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ご契約プラン
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24回プラン
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【初回体験リハビリ時の状況】
・自宅前からタクシーに乗り、なんとか当施設へ来所。
・右股関節全体の痛み、可動域制限が著明で筋力低下もみられる。
・自分の力で足を持ち上げられない。
・寝返り動作や立ち上がり動作でも右股関節の痛みがみられる。
・座っていられない。
・歩行時は屋内屋外ともにシルバーカーとT字杖を使用し跛行がみられる。
◎これらの問題を解決するために理学療法士による身体評価を行い、ご利用者様のニーズに合ったオーダーメイドのリハビリプランを組みました。
【リハビリ内容】
リハビリ内容としてはこの5つを中心として介入しました。
➀股関節の痛みの改善
➁股関節の可動域改善
➂体幹・股関節周囲の筋力強化
➃バランス機能向上
➄日常生活動作の獲得
まずは股関節の痛みの改善と可動域確保を中心にリハビリを行いました。股関節の痛みや可動域制限となっている原因を見つけ出し、それに対して徒手的な介入やストレッチ、エクササイズを行いました。さらに脊柱や肩甲帯の柔軟性を獲得することで股関節への負荷を軽減できるため、並行して脊柱・肩甲帯のストレッチやエクササイズも欠かさず行っていただきました。
一回の施術で痛みや可動域が完全に改善することは難しく、リハビリ効果の確認と再評価を繰り返し、より確実に身体機能の向上に繋げられるように取り組みました。
また、股関節の可動域を確保しながら、股関節周囲はもちろん体幹や大腿部の筋力強化を図り、日常生活動作の修正に繋げられるようなメニューを組みました。
歩行や方向転換、洗濯物を干す・取り込むなどの動作にはバランス機能も必須となってきますので様々なシチュエーションを想定しながらバランストレーニングも取り入れました。
日常生活動作練習は、寝返り練習、座位姿勢からの立ち上がり練習、歩行練習を中心に介入し、身体機能評価から、動作の妨げになっている原因を探ることとご本人の目標に対して、解決すべき課題を見つけ出していきます。
課題といっても痛みや筋力低下などの身体機能面のみならず、動作に対しての恐怖心や不安などの精神面での影響も少なくありません。こういった点からも、リハビリの効果確認や身体機能の再評価などはとても重要で、その都度ご本人とコミュニケーションを取りながら、「現状どの程度まで出来ていて、この先何が必要か」「どんなことをしていきたいのか」など、細かく確認しながらより良いリハビリを提供していきました。
動作獲得のためには身体機能の改善のためのアプローチを行いながらも、動作練習も組み込み、段階的にステップアップできるように提示していきました。
まずは屋内での歩行の安定の獲得から屋外歩行へ繋げていく、商業施設内や駅周辺の人混みの多い場所の歩行練習など、様々なシチュエーションの中で繰り返し練習していき、動作獲得へ一歩ずつ進んでいきました。
リハビリを行っている過程で、ご家族様から「お母さん、普通に座っていられるようになったね」といわれたと、ご本人様が大変喜ばれており、さらにリハビリへの意欲が高まったとお話されていました。
【リハビリ結果】
今回は、当施設に通っていただいている右変形性股関節症による慢性疼痛の悩みを抱えている方のリハビリについてご紹介させていただきました。
股関節の可動域や筋力は大幅に改善し、痛みに関しては少し気になる程度にまで改善し、リハビリ開始時には、寝た状態でご自身の力で右足を上げることが出来ませんでしたが、自分の力で上げられるようになりました。さらに、寝返りや、立ち上がり動作時の痛みはほとんどなくなり、動作の遂行もスムーズに行えています。
歩行に関しては、屋内ではT字杖のみの使用、屋外ではシルバーカーとT字杖を使用していますが恐怖心や不安なく行えるようになり、以前より外出頻度は明らかに多くなったとおっしゃっていました。スーパーへの買い物、ご主人の洋服を買いにUNIQLOにまで行けるようになりました。
患部の痛みや可動域、筋力が改善したことにより動作能力が上がったことや、繰り返しリハビリ・練習を行うこと、自主リハビリを積極的に行っていただいたことで一人で外出が出来るようにまで改善しました。
リハビリベース国分寺では身体機能改善のためのリハビリはもちろんですが、外出サポートや自主リハビリの提示・確認、ご家族様とのコミュニケーション、他施設との情報共有などと幅広くサポートさせていただいています。
同じようなお悩みを抱えている方、ぜひ『リハビリベース国分寺』へお越しください!!
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