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【肩関節周囲炎】

Disease Sample

肩関節周囲炎について

 肩関節周囲炎とは

肩関節周囲炎とは、肩における複数の疾患が含まれますが、一般的には「五十肩」と呼ばれています。主には、原因不明で起きる炎症症状によるものですが、激烈な痛みを伴う「石灰沈着性腱板炎」、固まってしまっている「凍結肩」や、手術が必要な「腱板断裂」なども含まれた総称を指します。40~70歳での発症が8割を占め、肩が上がらないといった可動域制限や、痛みから日常生活、睡眠にも大きく支障を来します。脳卒中患者の肩の亜脱臼でも、進行すると「石灰性沈着性腱板炎」となり、痛みや可動域制限を伴うため注意が必要です。
 肩関節周囲炎×リハビリ

画像所見結果や症状のフェーズにより、リハビリの介入時期や方法は、異なります。可動域制限の原因となっている、筋肉の短縮、軟部組織の硬さに対して、徒手的な介入と適切な運動を行うことで、可動域拡大と痛みの軽減を図っていきます。リハビリの過程では、目標に向けた難易度調整を行いながら、痛みの消失と動作獲得を段階的に図っていきます。

リハビリの流れ

初期評価

・痛みや生活状況のヒアリング
・肩の画像、関節可動域の確認
・痛みの箇所や、問題となっている動きの特定

目標設定、プログラムの立案

・初期評価結果、痛みや可動域制限の原因を共有
・ご本人の目標を聞きながら、リハビリプログラムの立案(ライフゴールシート)
・期間や、通いの頻度を決めてリハビリを実施



リハビリの実施

・肩関節へのアプローチ
・姿勢や肩関節の動作修正
・自主トレーニング指導と、継続したモニタリングの実施
・ライフゴールに沿った、目標達成度合いのチェック